夏休みの計画

 俺の誕生日パーティーはすごかった。いろいろ。ちなみに、あのあと有杜にいからバウムクーヘンと紅茶のセットをもらった。黒い袋、絶対大城と同じ悪ふざけだ。おかげで三人が幸せそうだよ。俺の誕生日なのに。


「……つか、れた」

「お兄ちゃん、お疲れ~」

「コウ、またよろしく!」

「体力があるときでいいよ~」


 こ、腰が……

 大城と有杜にいはなんか、うん、すごいんだな。


 ☆


 今日は終業式。明日から夏休みだ。暑いから外出たくないんだが。


「六人で遊びに行くぞ!」

「すごくパスしたい」

「なんで!?」


 暑いもんは暑い。溶ける。


「お前、婚約者の水着を見たくないのか?」

「毎年見てるわ」

「コウ、今年はマイクロに挑戦したいんだけど」

「ぜひ参加させてください」

「現金な奴だ……」


 いいじゃんそれぐらい!


 ☆


「彩華はバレー部の合宿とか大会がない日はいいって」

「りょーかーい」


 大城と二人で予定をたてる。女性陣は買い物に行った。「サプライズだから内緒!」とのこと。こっちの予定班もサプライズを入れる算段をたてよう。


「まず、何がしたいかだ」

「海は行くだろ?」

「そりゃ水着見たいし」

「俺は花火見たい」

「うん、いいね。手持ち花火も風情があるぞ?」

「それもいいな。幸太は他にしたいことは?」

「双子の誕生日会」

「あ、そうだった」


 八月はハルとアキの誕生日がある。今年は何しよっかな……


「夏祭りっていつ?」

「誕生日から近いな……出費が」

「そこはまあ臨機応変に」


 六人で全力で夏休みを楽しむぞ~。

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