長命寺香緒里と佐藤大城
現在、大城の家に向かっている最中。大城には「お土産を渡しに行く」とメッセージを送っている。そのお土産が女の子って。
「大城さんと話せる……大城さんに近付ける……体触ってもいいかな……」
「長命寺さんって大城のこと結構好きだね」
「どこかのハーレムさんと違ってとても好きです」
「なんかディスられた」
好きでハーレムやってる訳じゃないよ! 最初は彩華と結婚は無理だけどそんな感じになる予定だったのに、いつの間にか双子が増えたんだよ! でも今はみんな好き! みんなで幸せになろうな!
「まあ、本当にお兄ちゃんを好きな人以外で近づいてくる人は排除するから」
「目のハイライトを消さないで」
彩華も俺のこと大好きだよね。双子以上に暴走しちゃうけど。
「最初はわたしだからね?」
「次が彩華ちゃんで最後があたし!」
「順序決まってたんか」
間違えないようにしよ。
☆
大城's house. まあ普通の一軒家ですよ。大城に兄弟はいない。今日は親も旅行中でいないらしいので、絶好のチャンス。アタックチャンス。
──ピーンポーン
『おう、来たか! 今行く!』
「りょ」
ガチャッ。
「大城さーーーん!!」
「どわあああ」
がっしゃーん。
「見事なタックル」
「どこかの日本の大学みたいなタックル」
長命寺さん、大胆ですね。
「幸太! このかわいい女の子は!?」
「お土産。隣のクラスの長命寺さん」
「よし、リビングにいろ。部屋で話してくる。こっち来て」
「はい! 大城さん!」
うまく行きそうだな。
☆
数時間後。
「かおちゃん♪」
「だいちゃん♪」
「見事なラブラブカップル」
くっついた。ナニがあったんでしょう。大城の部屋からガタガタ聞こえたけど気のせい。卒業したとか言ってるけど気のせい。
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