耳そうじ
健康診断の結果が返ってきた。学年が変わる度にやるやつ。特に何も問題ないはずだ。なぜなら。
「コウ!」
「大好き!」
かわいい双子がいる。世界保険機構によると、「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない」が健康の定義らしい。つまり俺は健康!
「あれ?」
耳の欄だけ評価が違う。なになに?
『耳垢が溜まっています。そうじしてください。』
あー、しばらくしてなかったからな。風呂上がりにするか。
「コウ、あたしがしてあげようか?」
「ずるい、わたしもしたい!」
全力で首を縦に振った。
☆
風呂上がり。リビングのソファーに座って待っていると、
「お待たせ!」
「きれいにするよ!」
ピンクのネグリジェを着けた二人が。いつ買ったの?ヤバい鼻血出かけた。
「……墓作っておいて」
「死なないで!?」
だってこの後膝枕だよ? 昇天しちゃう。
何はともあれ、やってもらう事に。
「じゃあ、左はあたし!」
「わたしは右!」
そこまで左右固定かーい。
「はい、ここ!」
膝ポンポン。吸い寄せられるようにハルの膝に頭を乗せた。ヤバい柔らかい胸もちょっと当たってるいい匂いするすごいあああああ!
「きれいきれいしましょうね~」
そのキャラヤバいほんとに昇天しちゃう!
数分後。ハルから解放された。女の子っていいな……
「じゃあ、次わたし!」
あれ? まだボスいたの? もうライフは尽きかけてますが。
「はーい、こっちもきれいにしようね~」
アキの膝も柔らかい。いい匂い。あああ、もう無理。耐えられない。眠気が……
「あれ? 寝ちゃった」
「気持ちよかったんじゃない?」
「じゃあ、このまま三人で寝る?」
「そうしよっか!」
翌朝、ネグリジェを着た二人に抱きしめられて寝ていて再び昇天しかけた。
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