新入部員

 新入部員勧誘期間中、部活はあの日だけにした。毎日行くと逆に変な期待させちゃいそうだったから。ハルとアキについて。人気力が高すぎる。


 部活勧誘の期間が終わり、新入部員歓迎会をすることになった。全員参加らしい。めんどくさい。


「どんな人が入部するかな?」

「一ヶ月に一回行くか行かないかだからどうでもいい」

「新しい出会いがあるかもよ?」

「出会いはいらない。二人がいるだけで十分だ」

「「……ううっ」」


 二人で赤面。かわいい。俺、二人にかわいいしか言ってないね。でもかわいいからしょうがない。


 ☆


 部室に着くと、すでに新入部員がいた。今年は二人だった。男子一人と女子一人。ちなみに、三年生は男子が五人で三月で引退していて、二年生は俺らを含めて九人。ハルとアキ以外は男子で、幽霊は俺らだけ。毎日ゲームしてるだけじゃん。行く意味ないのに。


「よろしくお願いします」

「はーい」

「よろしくです」

「よろしく~」

「よし、帰ろう」

「早いでござるな!?」

「早く帰ってイチャイチャしたい」

「非リア充の人たちに大ダメージだからオブラートに包んで!?」


 しょうがないからちょっとだけゲームしたら帰ろうと思ったが、ハルとアキが新入部員に人気でしばらく帰れなかった。双子の美少女だからね。でも俺の彼女たちを奪った罪は許さん。帰ったら思う存分イチャイチャしてやる。三人の愛の巣でなあ!!!


「今度拙者を三人の部屋に連れて行って欲しいでござる」

「男子禁制です」

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