第14話 さわらぬ姉にタタリなし!?
「行け行け行けえ! 悪魔の
夕日に染まる
「〝支援者〟からの情報では世界三大エヴォリューターの2人は不在だ! 〝呪われた地〟もろとも全てを焼き払え!!」
重装備の兵士たちと戦車や装甲車の大群が、学院の
「隊長!
「無駄なことを! どこに逃げようと――ん?」
軍隊の進む先に、複数の人影が現れた。
いずれも上等なスーツを着こなした
当然と言うべきか、その手に武器の
「降伏でもする気か!? 馬鹿め! 〝
気炎を吐く隊長が、乗り込んでいた装甲車ごと爆散した。
スーツ姿の紳士の1人が放った炎を喰らって。
それを
「た…退却だ! 退却しろおおおおおおおおおおお!!」
たちまち半数以下に減った軍隊が、
軍隊を
世界中から多くのエヴォリューターを生徒として集めた学院は、教師や職員も強力なエヴォリューターだったのだ。
「フラッターめ、私たちの未来を背負う子供たちには指1本も触れさせんぞ!」
教師の1人が誇らしげに言った。
自分の力で生徒たちを守ったという達成感があったのだろう――しかし、
「……ん? 奴ら
新たな気配を感じて、教師たちが再び戦闘態勢に入る――だが、
「き…
現れたのは20メートルを超える、ダークグレーの機械人形の大群。
卵型をした重装甲の胴体から屈強な手足を生やし、手首にカニのハサミに似た武骨な爪を付けた、凶悪な殺人兵器の大部隊だった。
「〝純人教団〟め……あんな物まで、自力で開発したのか……!?」
現在、地球で機甲衛士を製造するのはミズシロ財団だけ……の
しかし目の前に現れたのは、明らかに財団製のそれとは異なる機体。
「ひ…
気力を
一撃必殺とはいかないが、複数の攻撃を当てれば敵機を撃破することが出来た。
「……よし! このまま、なんとか……!」
「な…なんだ、あれは!?」
機甲衛士の周囲の大地に、雪の結晶のような光の紋様が無数に浮かび、それぞれから1つずつ、10メートル近い立方体が生え出すようにして現れる。
「あ…あれも〝純人教団〟の兵器なのか!?」
驚く教師たちの見る先で、無数の立方体がブロック玩具を組み直すように変形、
ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
金属を
「う…うわああああああああああああああああっ!?」
教師たちも必死に攻撃するが、獣たちには傷ひとつ付けられず……
「だ…駄目だ……
◆
「学院に〝純人教団〟の軍隊が!?」
「そうだ! 〝純人教団〟の全戦力に〝
エドワルドが
「この基地も我らに協力するトロニック人の軍団により
「……どうして、そんなことをするのですか?」
人が変わったように凶悪なエドワルドに、ウィステリアが顔を曇らせつつ、
「あなたもソルフォード家に
「
男が
「東の本家も西の本家も平民あがりの成り上がりに過ぎぬわ!! そんな奴らに名誉と伝統あるソルフォード家が
ウィステリアがピクリとする一方、六音が呆れたように、
「そんなんだから、財団がデキた時の総裁にも見捨てられたんだろ」
「キサマぁ!!」
「ウルトラ・メガネーザーっ!!」
男が腰の銃を抜くも、六音のメガネの光線が男の手から銃を
「必殺ウルトラ
ふんぞり返ってナマイキそうに笑む……が、
「てか、さっきも気になったんだけどな。なんで銃なんか使うんだ?」
笑んだまま瞳を冷たくし、
「なんで異能を使わないんだ? エヴォリューターなのに」
「ぐっ……!」
答を確信する六音の問いに男が声を
「お前、異能が使えないんだろ………〝ジェイク・ザ・リッパ―〟」
冷淡な六音の声に、
「知ってるよなあ、エドワルド・ジェイク・ソルフォード。4年前の〝ロンドン
「4年前、太陽系ドミネイドが西ヨーロッパ制圧の仕上げに、当時の世界政府の首都だったロンドンを
「はい。あの戦いには、コロちゃんと私も
ウィステリアが
「現在〝
「その
うずくまる男が
「でも六音さん、首都を放棄した混乱もあって、あの戦いについての記録はほとんど残っていない
「残ってないってより、『地球軍の恥だ』ってことでわざとその指揮官の記録は消されたっぽいんですよね……ま、おかげで
六音が呆れて溜め息しつつ、
「とにかく、あたしもその指揮官のことは、アダ名とボヤけた画像の記録ぐらいしか見てなかったんですよ……でも、さっき
自慢げに胸を張り、
「だから吐きそうなフリしてトイレに駆け込んで、パソ研のヒキコモリに連絡して調べさせたら……大当たりでした♪ やっぱイイ女はカンもイイんですよね♪」
「そうだったんですか、六音さん」
得意満面でウインクする六音にウィステリアが目を
「青ざめた顔や
「……当然デスヨ震度7グライデ吐クワケナイデスカラネ、ハハハハ………」
ウィステリアの絶賛に六音が
「
「……ナニ言ってる。お前だって今はフラッターと変わんないだろ♪」
「……違う! 俺は……」
「部下と市民を見捨てて逃げたけど、結局ドミネイドの攻撃を喰らって重傷を負ったんだよな。で、その
男の顔が
「お前たち! さっきから何をしている!?」
地球軍の兵士が20人ほど走ってきた。
基地の正面入り口の警備兵が異変に気づいたらしい。
銃を持った兵士たちはウィステリアと六音、そしてエドワルドを取り囲むと、
「動くな!」
全員が一斉に銃を構えた──ウィステリアと六音に向けて。
同時にニヤリとするエドワルドを見て、事態を察した六音がポツリと、
「
◆
「……ふむ、第二防衛線も破られましたか………」
「それにしても〝純人教団〟め……機甲衛士はともかく、あの動物型の機械は……」
《〝式獣機〟どすえ~♪》
目を閉じる少女の頭に
《昨日の誘拐事件でも使われとった、外宇宙の兵器どすな~♪》
「なるほど。それでは一般の教師や警備員に、これ以上の
少女が目を閉じたまま
《近くのプロテクスや地球軍からの応援は、どないな
「
少女が声を
「周辺のプロテクスと地球軍の戦力の多くは、そちらの対処に動員されたとのことです。残る戦力も、この機に乗じた太陽系ドミネイドの侵攻を警戒して、待機状態に入っているようですね」
《学院までは手が回らんわけどすな~》
頭に響く声に、少女は目を閉じたまま溜め息して、
「この
部屋が沈黙に包まれる……が、
《そうやとしても、うちらがやることは1つどすな~♪》
「無論です。身のほど知らずの襲撃者は断固として
少女が目を開けて断言する。
「我らが〝王〟と〝女王〟のために!!」
◆
「ここは……」
煌路がひとり、
「爆発の直前に〝異元領域〟に避難した
「どう見ても、ここって僕の〝異元領域〟じゃないよね……」
少年が立っているのは、見渡す限りの
「と言うか、この〝異元領域〟って午前中の………」
ジリジリと
「……だから言ったじゃないですか、リオさん……僕や姉さんをどうにかできる誰かが来たら、どうするんですかって………」
砂塵を抜けて現れたのは、身長50メートルを超える砂色の鋼の巨人だった………
◆
「お前ら、フラッター……ってより〝純人教団〟の構成員か?」
自分とウィステリアに銃を向ける20人近い兵士を見回す六音……だったが、
「こんなに裏切り者がいたんじゃ、昨日だって誘拐されてもしゃーないか♪」
ナマイキそうな笑みから楽しそうな声を発し、
「で、今度はウィス先輩まで誘拐して、ハードでヌルヌルでグッチョングッチョンな
「黙れ! お前こそ純粋人類の裏切り者だろうが! ヒューマンアニマルの親玉にシッポを振りやがって!!」
兵士の1人が
「なぁに、我々は悪魔の
「すっげぇスケベそうな笑顔で言われても説得力ないぞ?」
「う…うるせえ!!」
六音のツッコミに
「と…とにかく! お前は東の本家の次期当主の秘書なんだろう! 昨日は失敗したが今日こそは情報をいただくぞ………特に、〝ビリヤード計画〟の情報をな!!」
「我々が知らないとでも思ったか? ミズシロ財団の最大にして最終計画と言われる〝ビリヤード計画〟……お前なら、情報を持っている
「よーするに、名前以外は全然知らないってコトだな?」
「う…うるせえ!!」
再度
「いーのか? こんなマヌケなテロリストに協力してたら、名誉あるソルフォード家の名が泣くぞ♪」
「誤解するな」
からかうような六音の声に、うずくまるエドワルドは余裕に満ちた声を吐き、
「こんな
六音とウィステリアは
「こ奴らなど、使い捨ての道具に過ぎん。そして、その道具の役目も終わった」
「おい、それはどういう――がああああああああああああああっ!?」
不意に多数の
「何を驚いている? 使い終わった道具を処分しただけだろう」
うずくまっていた男が、兵士たちの死体の中心で冷笑しつつ立ち上がる。
光弾を放った左腕には失われた本来の手首に
「ふふふ、これこそは――」
「ウルトラ・メガネーザーっ!!」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
いきなり襲ってきた光線を男は機械の手で
「チッ、寝ボケて作ったとはいえ、あのヒキコモリの武器が
「……ふ…ふはははは! その通りだ!!」
「2ヶ月前、太陽系ドミネイドの使者であるトロニック人が現れ、今回の計画に協力すれば帝国の幹部として
「……え? それって……」
六音が眉をひそめるも男は
「そうだ! 俺の才能を正当に評価する者も存在したのだ! その証拠に
機械の手首を高々と振り上げ、
「今や俺に敵はない! 地球軍もミズシロ財団も、この力の前に
「『俺』じゃなくて『この力』に
「だ…黙れえっ!!」
六音の冷めた視線に、歪んだ笑みが歪んだ
「俺は偉大なるソルフォード家の一員だぞ! それが無能な部下や愚民ごときを見捨てた程度で
「だったら地球軍なんか
「残念ながら『
「キサマあっ!!」
男が
「クソガキが!
「キサマ自身の命でなあ!!」
◆
「
シャッターの開いた格納庫の前で、
押し寄せる砂色の巨人の大群に対し、警備主任を中心にプロテクスたちは
「ミパーツォ博士! 〝
群青色の巨人――ブラットーチが格納庫の中にいる白衣の男に叫んだ。
男の
「し…しかし……それでは、あなたたちは……」
白衣の男が耳の位置から生える触角を震わせつつ、緑色の顔を
「ここで〝充元端子〟を失うことは出来ん! それは我々の未来を築く希望だ!!」
ブラットーチの叫びに緑の肌の異星人は息を詰まらせる。そして意を決し輸送車を動かすよう他の研究員たちに指示する――寸前、
「ぐあっ!」
プロテクスの陣形が一部突破され、砂色の巨人の1人が格納庫に迫り爆発性の砂を発射しようとする。
「やらせんぞお!!」
だが砂の発射直前、サイの頭の巨人の体当たりで砂色の巨人が吹き飛ばされ、
「ドナンゴン戦団参上!!」
「ダンガ! 間に合ったか!!」
「つれねえじゃねえかブラットーチ! オレたち抜きで盛り上がるなんざよお!!」
獣頭の巨人たちが
形勢不利と見た砂色の巨人たちは、
「……む? まずい! 全員さがれ!!」
ブラットーチが叫ぶと同時、砂色の巨人たちが一斉に砂を発射。大量の砂が津波のようにプロテクスとドナンゴン戦団、さらにその後の〝充元端子〟に迫る。
「
だがプロテクスとドナンゴン戦団の前に、空間を
砂の津波は壁に
「デュロータ! 助かったぞ!!」
「ブラットーチ、〝充元端子〟を使うぞ。すぐに準備をしろ」
「……なに?」
「コウジが
「それで〝充元端子〟を使う気か。だが、最終テストがまだ――」
「コウジの無事が最優先だ!! 早く準備しろ!!
プロテクスの
「そういうことなら、
緑の肌の異星人が決然と言った。
「ミパーツォ博士!? だが……」
「わはははは! 仕方ねえだろう!!」
「なんせあいつにゃあ、しこたま借りがあるからなあ!!」
「はい。『
「……すまない。だが、頼む……!」
頭が冷えたのか、わずかにデュロータは
その『
「……たしかに、仕方がないか………」
ブラットーチも
◆
「はあっ!!」
煌路が
「しゃらくせえ!!」
だが巨人はハンマーで光剣を粉砕し、光の壁で自分を覆う煌路に一瞬で
「ぐうっ!?」
光の壁をハンマーで砕かれ吹き飛ぶ煌路に、砂漠の砂が先端の
「なかなか
(思った通り、異元領域の座標が
吹き飛ばされて巨人から距離を取れた煌路は、あらためて敵を観察する。
(やっぱり、評価実験場を襲った
色以外にも、太く長い腕や
だが最も違う点は、その手に握られた持ち主の
(午前中にこの領域に来た時も感じたけど……この重圧、やっぱり今の太陽系にいるトロニック人の中でもトップクラスに強い
「……君にとって、仲間とは何なのかな?」
表面上は、あくまで冷静に、
「僕をこの領域に引き込んだ君の仲間って、まだ息があったよね。でも、大量の砂を出した時に
「それがどうした? テメエを狩れんならクズを1人や2人使い捨てるぐれえ安いもんだぜ。それともまさか、戦場で1人の犠牲者も出すなとか寝ボケたこと抜かす気じゃねえよな?」
「まさか。僕は現実主義者だからね……でも、指揮官なら不必要な犠牲は避けるべきだよね。犠牲になるのが、同じ苦難を
「オレ様に仲間なんざ不要だぜ! 予備部隊のクズどもも故郷を裏切った
煌路が瞳に
「故郷を裏切った劣化生物って……もしかして、ソルフォード少尉のことかい?」
「ああ、そんな名前だったか? ちっぽけな力に目が
「ちっぽけな力って……彼に何か与えたのかい?」
視線を鋭くする煌路に巨人は
「おうよ、ドミネイド自慢の〝
巨大な黄金のハンマーを振り上げると……
「バカな劣化生物にゃあ
一瞬で距離を
◆
「うがあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
機械の巨人となったエドワルドが周りに光弾を乱射する。
「だまされて
障壁を張るウィステリアの後で六音が顔をしかめた。
その目に映るのは、骨のようなフレームと血管のような電線を全身に
例えるなら、生物の授業で使われる人体模型をガラクタで作ったような、
「おとなしくしてりゃ、うちの学院の生物室に置いてやってもいーけど……ちょっとデカ過ぎるか♪」
「……おばあ様に、聞かせていただいたことがあります……」
やれやれと肩を
「ひいおじい様たちが地球軍に
『似た物』と言ったのは、聞いた〝前例〟はもっとマトモな姿になっていたからか。
「そして……その兵器で機械化した体は、二度と元には戻れないそうです………」
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
巨人が一層光弾を乱射して基地の施設を破壊しつつ、
ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
その時、獣の
「我が王朝の術の気配を感じ
「ハクハトウさん、ありがとうございます」
「まあ良いわ。かような
「待ってください」
巨人に向き直ったハクハトウをウィステリアが決然とした声で止め、
「彼は私が相手をします」
「
「はい。その代わり、六音さんのことをお願いできますか?」
「ほう、そこな娘を守っておったが
仮面越しの
「彼には、私が手を
いつになく厳しい顔のウィステリアが、一歩一歩に強い決意を込めるように巨人へ歩を進めていく。そしてブレザーの左胸の内ポケットがある位置に触れ、瞳を金色に輝かせる……と、巨人ともども光に包まれ姿を消した。
「あ~〝異元領域〟に行っちゃったか……んなっ!?」
不意に六音とハクハトウの足元に、雪の結晶のような大きな光の紋様が浮かび、
「こ…これは我が王朝の……!?」
残された2人もまた、夕日に染まる基地から消えてしまった………
◆
「〝
格納庫の中で緑の肌の異星人が、格納庫の外の爆音に負けない大声で言った。
「感謝するぞ、ミパーツォ博士。デュロータも準備はいいな」
ブラットーチが格納庫の中央に目をやると、白と青の鋼の巨人と、その周りに立つ4本の青い柱があった。それぞれが高さ40メートル、太さは10メートルほどもある、断面が
「〝充元端子〟予備起動開始!」
ブラットーチの指示と共に、4本の柱から木の根のような光が放射されデュロータに
「〝充元端子〟、同調率10パーセント……15パーセント……20パーセント……」
ミパーツォが
「30パーセント……35パーセント……40パーセント……」
「ぐ……うああああああああああああああああああ!!」
柱からの光に
「いかん! 起動を中止しろ!!」
「このまま続けろ!!」
「言った
「……分かった。ならば、このまま――うおっ!?」
格納庫の壁を突き破り、サイの頭の巨人が複数の砂色の巨人と
「ダンガ! 防衛陣が破られたか!!」
「すまねえブラットーチ! 奴らここに戦力を集めてきやがった!!」
サイの頭の巨人が叫ぶや
「いかん! デュロータと〝充元端子〟を守れ!!」
「くっ、あと少しなのに……!」
ミパーツォが無念に
◆
「……なんだ、ここは………」
人体模型のような機械の巨人が、
その足元に広がるのは、地平線まで続く
「ここは、あなたが最後に見る光景です、エドワルドさん」
普段の
「……ウィステリア・H・ミズシロ……!」
その冷厳な空気に、エドワルドは機械の体には有り得ない
「おのれ……
「……私の名の〝H〟の意味を知っているのですか?」
「ああ、知っているとも……グランドマザーも何を考えているのだろうな。自分たちに
エドワルドの引きつった
「……私自身、感じることがあります。
「その〝何か〟が、また家族を……新しい〝おとうと〟を傷つけてしまうのなら……その前に、私は彼の
「今の……彼の
「
巨人が手負いの獣のように放った光弾を、少女は瞳を白金色に輝かせ
「……うわあああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
足下に広がる空に落下していく機械の巨人――だったが頭上に広がる白金色の草原から白金色の
「さあ、
白金色の髪の少女が、同じ色の空に身を浮かべ巨人の前に現れた。
「な…なぜだ……偉大な、ソルフォード家に
有り得ない
片や少女は落ちつき払った声で、
「なぜと問われるのなら、それは、あなたが3つの〝
機械的に淡々と、
「1つは、彼の
淡々とした声に、冷徹な怒気が
「
声だけでなく、少女の全身から怒気が
「この〝
頭上の白金色の草原に、白金色の巨大な藤の花の
「私が〝
頭上に浮かぶ見渡す限りの白金色の草原は、白金色の巨大な
「そしてこれが、私の〝奥の手〟………〝
無数の
視界を埋める
「お……おお……おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………」
「ぉぉぉぉぉぉ…………」
「………………………………………………」
巨人のいた
〔……
その時、少女の頭に〝声〟が響いた。
〔14年ぶりか……待っていたぞ、この時を………〕
「な……この声は……まさか、そんな……」
〔再び
少女の意識が、完全に消えた………
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