第2話 古き物の怨念 前編

二時間ほど歩いたところで俺は足を止めた。その場所に古い物が大量に捨てられていたからだ…

「この街で捨てられた物か…」

そして俺は『近来荘』という村に足を踏み入れた。

「凄いな…」

俺はその場所に入った瞬間そう言った。見たところ周りにあるものは全てが新しいもので古いものが一切なかった。

「良いところでしょ?」

いきなりそんな声を掛けられ俺は振り返った。

「あなたは?」

そこには、50代くらいの男の人がいた。

「私はこの『近来荘』の村長のものです」

「そうですか、俺は空魔です。一つ聞きますが、この村の外に捨てられていたのは?」

俺はずっと気になっていたことを村長に聞いてみた。

「あぁ、あれはただのガラクタですよ」

村長がそういった瞬間、殺意の塊のような妖力を俺は感じた。

「村長、忠告です。今すぐあれをこちらに戻してください。」

「あれ?あのガラクタのことか?冗談じゃない!」

そして村長は、

「あの、ガラクタのせいでこの村では事故が絶え間なく続いたんだ!」

村長がそう言った瞬間…

「ふ〜ざ〜け〜る〜な〜!」

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