第44話 放課後の時間

俺は元に放課後呼び出され、ファミレスに来ていた。

「デートの経験値が多い大樹先輩知恵をお貸しください」

「デートとかしてないんだけど…」

確かに、お互いの家に行ったり、ゲーセンに行ったりするけどそれ以外はまだしていない。

俺も今週誘おうかな

「それで、場所を決めると?」

「そうなんだよ、どこがおすすめとかないか?」

おすすめねぇ…

「無難に映画とかそこらへんじゃないか?」

「映画か…やっぱ恋愛系のジャンルかな?」

「そこは2人で相談しろよ。俺は知らんぞ」

なぎとだったらホラー行く気がする

「昼食の場所とかも少しおしゃれなところとかがいいんじゃない?」

「そうだな、周辺で探しておこう」

淡々とことが進み俺は早めに解放された。



「なぎさん、相談したいことが…」

最近友達兼師匠になった葵ちゃんが聞いてきた。

「いいよ?どんな事?」

元くんからデートに誘われたがどんな服装とかをしていけばいいのかという初歩的なものだった。

「そんなの、自分が一番かわいいと思うものでいいと思うけど?」

よくよく考えたら大樹君とデートをしっかりとしたことない気がする

「なぎさんと大樹さんって恋人ってよりかは、夫婦って感じですよね」

「確かにそうなのかな?家族も関わりがあるから余計そう見えるのかも…」

「私のお父さん、元君のことをなかなか認めてくれなくて」

「うちもそうだよ?お父さんと大樹君が騒いでたら大樹君のお父さんに怒らせかけたし」

普段優しい人が起こるとあそこまで怖いのか…

というものを体験した。お父さんも家についてからずーっとやらかした。と沈んでいた。

「そんなに怖いんですか?」

「普段が優しくて、怒りの限界に近いと凄い爽やかな笑顔になるの」

「確かに怖そうですね…その血が大樹さんにも」

「そうだね、大樹君もそんな普段怒らないけど怒ったときは怖かったよ」

私にじゃないけど、あれは怖かった。

そこからはデートの話というよりも、ガールズトークをしていた。



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