第43話 午後の友・・・

昼休みが終わり午後の授業が始まろうとしていた、

「体育面白くないんだよなぁ…」

走ることなどに関してはまだよいのだが、球技に関しては全くできない。

「憂鬱だ…」

今日からバスケとなり、隣のコートでは女子がバレーをしている。

「大樹君がんば!」

「がんばれないよ…」

ドリブルがままならず、シュートも入らない…

一人かけてるのと同じ状態で戦うことになるから味方に申し訳ない。

「女子が見てるから張り切ってるし」

大抵こういうときの男っていいとこ見せようといつも以上の本気をだすからね


自分たちの番になりゼッケンをつけてコートに入った。

「お前に恥かかせてやるよ」

そうすれ違いざまに言われてしまった。

「ハハハ、もうすでにバスケって時点で恥かくの確定だからね」

乾いた笑いしかでてこなかった。


ジャンプボールを制したのはこちら側だった。

クラスの中で背が高い奴なので、たいていの人ではとれない

「大樹パス」

俺も参加の意思を示すため、ボールと一緒に前線に上がる。

つたないドリブルをするよりも、パスを回せとバスケ部に言われていたので俺は貰ったボールをすぐさま得意な奴に渡す。

レイアップを決めて2点が入る。


攻守が交代し、俺は一度自陣まで下がる。

相手の動きを極力真似し、できる限りの邪魔をする。

無理だとわかり他にパスを出そうとしたところでバスケ部がボールを取り攻めていった。


「すげえな…」

バスケできるなんてかっこいいと思う。

女子たちからも歓声が聞こえてくる。

それの影響で試合がもっと白熱し

64-62という接戦だった。


「おつかれ、憂鬱って言ってた割にできてたじゃん」

「そうでもないよ、0.5人分の働きくらいかな。みんながすごかったからね」

試合前に恥をかかせると言ってきた奴が見えたので、歩いていった。


「なんだよ、煽りにきたのか?」

「いや、白熱した試合だったね。本郷君めっちゃ強かったよ」

手を差し出し、互いに握手を交わす。

「大樹もなかなかいい立ち回りだったよ」

「ありがと。次はもう少しうまく立ち回れるようにがんばるよ」

「負けてらんねえなw」

そう言って、水盤へと歩いていく。


「仲良くなったの?」

「スポーツから生まれる友情てきな?」

たまにはこういうことも悪くないなと思った。


なお、次の授業は男子みな死んだ顔をしていたとか…




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バスケのルールとか詳しくわからないので、間違っている所があるかもしれませんがご了承ください


眼鏡をかけると球技ってやりにくくないですか?

まあ私はかけてなくてもできないんですけどねw

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