第39話 捜索

周囲を確認し、適切な距離を保ちながら元達の後を追う。


「今のところは居ないと…」

怪しいとされていた人物達は見当たらない

誘き出すためゲームセンターに向かうといっていた。


「おっ!ちょっと頼みごと聞いてくれる?」

よくいる2人を見つけここにいる間だけ手伝って貰えないか聞いてみた。

2人は二つ返事で了承してくれた。

怪しいとされる人物の写真を送った。

「とりあえずこの人達見つけたら連絡します」

そういうと2人は何処かへと消えていった。

「さて俺もゲーム機物色する雰囲気出しながら着いてくか」


『見つけました。この男です』

そう言って先程送られてきた。

『何処にいた?』

『近くの喫茶店です』

すぐさま元に警戒するようメッセージを飛ばし、そいつの元へと向かった


「相席しても?」

「もう出るんで」

そう言って立ち去ろうとする

まあまあと手を引き再び座らせた、

「ガリ勉お前、ストーカーしちゃってる?」

「ストーカーなどしていない。ただ僕は彼女が騙されている事を伝えるために来ているんだ」

訳の分からない事を言い出した。

「誰に騙されてるって?元を馬鹿にしてんなら…わかってんだろうな」

勉強しかしてこなかった奴には、聞いたようで腰を抜かしていた。

「なんで腰抜かしてんだよ…まあ、後のことは本人同士で話し合うといいよ」

そう言って喫茶店を出る。


「元いってら」

「おう」

そう言って喫茶店の中に入っていく元


「えー、葵さん自宅近くまで送ってくれと元に言われてるんで行きましょう」

彼氏以外の男と帰るのは嫌であろう、一歩後退しながら歩いて行く

「どうして隣に来ないんですか?」

「いや、彼氏以外の男と並んで帰るの嫌でしょ?」

「嫌、知らない人ならまだしも元君が信用してるので気にしないですよ」

どんだけ元至上主義なの…

そこまで言われて直さないのも良くないと思い隣に並んだ。

「家近いん?」

「もう数分でつきますよ」

その後は無言で家まで送った。


「はぁ…疲れるなぁ」

そこまで関わってない人と会話するの疲れる


「おっ、元どうなった?」

「無事解決さ、警察沙汰は避けたが次行ったら社会に居られると思うなとは、言っといた」

怖い…怖い。今回の事をばら撒くのかな?

エグいな


「無事送り届けたし、俺も今日は帰るよ」

そう言って元と別れる

手伝ってくれたお礼として後日飲み物を奢ってあげた。

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