第36話 至って普通のDKです

昨日の2人と特訓を行なっていた。

「くっそ…」

「甘いですよ、考えが読めすぎてクイーンには到底勝てると思えませんね」

最初の方は、遠慮をしてヨイショしていたので、本気でこっちはやっているからお前らも本気でこいと大声で言ってしまった。

その結果今に至る。


「一回気分転換に他のものやりましょう」

そう言って某太鼓を始めていた。


「マジか…、さっきの人と別人みたいだ…」

「ん?誰が別人だって?」

「貴方ですよ!!こっち見ながら全良で、できてるしなんなんですか」

「感覚だよ、特別練習してるわけでもない」

ただ、反射神経がいいだけだ。


それから数回やって再び戻ってきた

「おい、下手くそはどっか言ってろよ」

大抵こういうゲームに数人はいるヤツだ


「もうちょっと待っててくださいね〜これ終わったら退くので」

「今変わるんだよ!」

そう言って体当たりをされた。

体当たり程度で吹き飛ぶような身体を作っていないので相手側が吹き飛んだ。


「ふふっ大丈夫ですか」

「笑ってんじゃねえ!」

大勢の人が見ているにもかかわらず胸ぐらを掴んでくる。

ここで、抵抗しても良いのだがこう言った馬鹿には、一度頭を冷やしてもらう他ない。

そのため一発殴られることにした


大きくふりかぶられた拳を見ずに目を瞑る。

口の中に鉄の味が広がる。


「いってぇ…」

周囲がザワザワた騒ぎ出しそれに気がついた男は顔を青くしていた。


その後、逃げることもなく連行されていった。


「やっぱこの人怖い…」

ポツリと呟いたのが聞こえた

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