第33話 なぎ

手を繋いでなぎを家まで送り届けた

その際玄関先で美咲さんが、「同棲ももうそろそろね!」と言ってきた。

苦笑いを返しながら帰ってきた


制服を脱ぎ捨てベットに倒れこんだ。

なぎの前ではあまり動揺を出さないよう努めていたが、一人なったことで一気に疲労が押し寄せてきた。

「あぁ…あぁ…ー」

なんとなく、声と言えない音をだす。

瞼が重くなり意識がとんだ


「さて、皆んな?わかってるよね?大樹君が私の事だけを考え続けるようにするんだよ?」

「「イェッサーー」」

とあるゲームセンターなら一角で男女多数の人が一人の少女を囲って敬礼をしているの姿が見られた。





毎朝の日課もだんだんと苦ではなくなりこれが普通となってきていた。

「おはよ」

「おはよ〜」

ランニングを2人で行い、一度家に帰ってから再び迎えに行くと湯上がりなのであろう。ほのかに頬が赤いなぎが出てきた。

「行こっか」

俺の腕に抱きついてきた。

いつもの事なので何も言わず学校へと向かった。


いつにも増して視線が凄い気がする…

「ねえねえ、あの2人って結婚してるようなものなんでしょ?」

「旦那の年齢待ちだって〜」

という女子生徒の話し声が聞こえてきた。


「旦那の年齢待ちって…」

「もう、校内公認だね!」

なぎはニコニコとしていた


「はは、何処までも行ってしまうのかなぁ…」

町公認とかならなったら流石に心が辛い感が

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