第30話 ハム
一足先に教室に入っていたなぎは友達と楽しそうに会話をしていた。
それを横目で見ながらゲームをする。
一通り話し終わったのか俺のところになぎが駆け寄ってくる
そうして俺の膝上に座ってきた。
「もう話はいいのか?」
「男子が寄ってきそうだから旦那のところに逃げなって言われた」
なので存分に甘えると言い姫はあすなろ抱きをご所望のようだった
俺は望み通り行った。
周囲からの視線は痛いがなぎがこれで少しでも安心できるなら安いものだ
「ありがとう///」
と耳元を赤くしながら言っていた。
自分だけ恥ずかしがってるのが嫌なのか体の向きを変え抱き合うような感じで座った。
「恥ずかしいな///」
熱のせいで脳が正常に機能しなくなってしまったのか
なぎの耳をハムハムしてしまった…
「ひゃぁ///」
色っぽい声が聞こえたところでふと我に返った俺は自分が行ったことを知り悶えかけた。
なぎは耳元で、人前は流石に駄目。2人の時にね?っと言ってきた
「流石にあれはよくなかったよな…」
感想としてはめっちゃよかったのだが、周囲からの目線が完全に変態を見る目だったしなぎは俺の顔を見た瞬間に顔を真っ赤にするし。
結局俺は昼休みまで悶々とした気持ちで授業を受けることになった
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