第22話 朝

よく朝目が覚めてリビングに行ったのだが…

「なんでなぎがここに居る?」

確かにそこまで遠くはないからこれなくはないのだが

「一緒に登校したくて来ちゃった。駄目だった?」

若干の涙目で言われてしまえば駄目とは言えない。

そもそも駄目というつもりではなかったのだが

「そういうことじゃないんだ。ただ俺が迎えに行くからむりしてこなくて大丈夫だよってこと」

じゃあ明日はお願いっと言って涙を引っ込めた。

故意に涙だせるの?役者かな?と思ってしまった。

「それより2人はすっかり夫婦みたいね」

「確かにそうだなあ。阿吽の呼吸なんじゃないか?」

その域に達するにはまだまだ浅すぎるし恥ずかしいからやめて欲しい

なぎはなぎで顔を赤くしているし


「それより、早く朝食をとらないと」

間に合わないわけではないのだがお腹が減った

じゃあ食べましょうかと母さんがいい、なぎと一緒にキッチンへ移動していった。


「大樹どれだけ愛されてるんだ?凄くいいことじゃないか」

父さんと2人きりになったのでそういう話題をふってくる

「確かにうれしんだけど、一人ってのが心配でね…もし何かあったらと思うと…」

世間はみないい人だけではない。不純な考えをもった輩がいるので心配でしかたない

「そこはお前が守らないとだろ。少しずつでもいいから鍛えておけよ損はないからな」

頷き、母さんたちが何の話をしていたのか聞いてきたがなんでもないと答えて朝食を食べた。


最初に口に運んだのは甘めに作られた卵焼き

「美味しい?」

なぎが不安そうに聞いてくる。

俺の好みの甘さで出来上がっていたのでおいしいよと返した。

「みてあの子の満足そうな顔。凄いちょうどいい甘さだったんだわ」

「そうなんですか!?やった」

っと小さくガッツポーズをしていた。



どうして俺の彼女はこんなにも可愛いのでしょうか…?

誰か教えて下さい

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