第18話 大名〇〇
何故俺はHRぎりぎりで教室に入らなければならないのか…
あれから逃げ回ったが他学年の女子にも追いかけられる始末
「これで少しはわかったでしょ。自分がイケメンだってことに」
確かに前髪を切っただけでこうなっているのだから事実イケメンなのだろう…
それにしても
「なんで怒ってるの?」
イケメンになったのならよろこんでもいいと思うのだが…
「大樹君の素顔が見られるのは前まで私だけだったんだよ?それなのに切ってきたらレア感が亡くなっちゃうでしょ!!それに女子からの株が急上昇してるし…」
要するに、自分だけが知っていたのにそれが周りに知られたことに怒ってるの?
「ごめんね。でも周りに認めさせたくてさ次から気を付けるよ」
耳元で囁いてしまったため、女子の方から羨ましいといった視線が流れてきた
「ねえ?もしかしたら私刺されるかも…」
なぎの顔が少し青ざめている
「俺も刺されるかもね…男子からの殺意が…」
いくらイケメンだといえどアイドルと近ければ苛立つのだろう
あれからというもの授業後の10分休みの間には、教室の外に人だかりができ、トイレに行くこともままならなかった
昼休み元と昼食をとっていたのだが、途中まで大名行列ができていた
走ってまかなければ今頃は大勢の女子に囲まれていたであろう…
そう考えると、嬉しさよりも恐ろしさが来るな
「いや~何とか逃げ切れたな」
屋上解放されておらず屋上にはいないだろうという考えをよんで屋上に来た
「早く髪伸びてくれ…」
なれるまで毎日こんなことになっていたら流石に精神が持たない
「髪を切っただけでこうなるんだもん、お前が凄いのか女子がイケメンに弱いのか…」
というか、顔がイケメンだからってよてくる奴に振り向くわけないのにアホしかいないのかと思ってしまう。
「彼奴らをどうにかしないとだな…。っていうかさ思ったんだけどお前これだけ人気出てるんだったら佐藤さんに告ればよくね?」
確かにそれは俺も考えた。でもなぎを利用しているみたいに思われそうでできればしたくない
「それはできるだけしたくないんだよね」
元はだと思ったよと言って別案を考え始めた。
「なんか申し訳ないな」
「いいよ友達だしな」
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