第12話 昼
あれからというもの倉島さんは明らかに俺のことを避けている。何ならなぎ以外の女子が避けている…
「はぁ…」
「ため息ついてどうしたんだよ」
昼休み俺は教室に居づらかったので中庭で昼食を元と取っていた
「女子たちが恐怖の目を向けてくるし、男子は男子で倉島さん泣かせたことに対してめっちゃ怒ってて居づらい…」
「それは…それは…まあがんばれ」
他人事だからってこいつ
「ってか佐藤さんいないんだね」
「ああ、倉島さんに付き添ってあげて欲しいって頼んだんだよ。流石にこの状況でクラスに癒しがいないと地獄になってそうだからさ」
ピリピリした空気の中に入っていきたくないからな
「なるほどな、たしかにそうだ」
早々と昼飯を食べ終えたので少し昼寝でもしようと横になった。
「あー、ヤバい。凄い風が気持ちいいし暖かいから寝れる…」
気がつけば昼休みが終わり授業が始まっている時間だった。
「おい元起きろ!授業始まってるぞ」
「んぁ…?マジ?」
首を縦に振り全力で教室まで走った。
「はぁ、はぁ、遅れました…」
「遅刻理由は…」
「昼寝して寝すぎました…」
「次からは気をつけるように…」
忠告を受け席に着いた。
クラス内から、クスクスと笑い声が聞こえてきた。
笑われている恥ずかしさより、クラスの雰囲気が少し良くなったのに安堵して再び昼寝をした
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