第11話 翌日教室にて
ええ…見事にあのアマ言いふらしやがりましたよ
「照れちゃうね///」
なぎさん、貴方照れられていいですね。
俺は男子からの死線が痛いよ
「倉島さん、ちょっといいかな?」
じゃっかん怒気を含んだ声になってしまいビクッとした様子でこちらに来た
「な、何かな?」
さっきから視線を合わせようとしてこない
「怒ってるわけじゃないんだよ…?怒ってるわけじゃないんだけどね。なんでこうも大きくなってるのかな?」
「ヒィ…。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
泣いて謝ることしかできなくなってしまった。
「おい、誰だよこんなに笑顔にした奴は…」
そう言いながら元が教室に入ってきた。
「こいつ怒ると笑顔になるから気を付けないと~。ってか久々だなぁ」
「笑顔になってた…」
父さんと同じ感じってことじゃないか
「あー、倉島さん…。まあ次から気を付ければ大丈夫だよ
しっかり謝れば大樹も許してくれるはずだよ」
そう言って泣きじゃくる倉島さんに話しかけていた。
「あー、ごめんね倉島さん。少し怖がらせ過ぎたみたいで」
フルフルと首を横に振り
「ごめんあさい」と謝った
「いいよ、まあ俺の行動も悪かったところがあるから」
倉島さんは女子に連れられてどこかへ行った。
女子を泣かせたくそ野郎というレッテルでも貼られているのか男子からの視線はごみを見るようだった
「いや~、これにて一見落着だね」
「なぎが変なことを言わなければこうならなかったと言って良いか?」
反省っとポーズをとり倉島さんの擁護に向かった。
「まったく…。大樹も気をつけろって言ってあっただろうに」
「申し訳ない。というかそんなに怖いの?」
所詮は笑顔だ、笑顔をみてなくってことはよっぽどなのではないかと思い元にきいた
「なんていえばいいんだろうな、背後に般若が見えるんだよ…」
「般若…?まさか、アニメとかの世界じゃあるまいしそんなわけが…」
「ガチなんだよな…」
HR開始のチャイム5分前になったので元は教室に帰っていったが、なかなか心に刺さるものがあった
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