第8話 教室
朝から災難(?)な目にあった俺はゲッソリしながら教室へ向かった。
なぎはどうしたのかと言うと友達に挨拶をしてくると言って玄関で別れた。
「おはよう、校内男子を敵に回した気分はどうだ?」
席に着くと元が話しかけてきた
「ハハハ…胃に穴があきそうだよ」
食べたものが上から出てきそうである
「でも、あれだけ好き好きやられてたら男だからうれしいだろ?」
まあ確かに可愛い子に好き好きされるのは嬉しいが…
「おはよ~」
「おはよう佐藤さん」
いつの間にか元となぎが挨拶を交わすほどの仲になっていたことに驚きである。
もしかして、元を嫉妬させるために使われてるのか?
そうだったら俺死ぬわ…
「昨日はありがとね」
なぎが元に感謝していた。
「全然、俺も正直心配なところがあったから助かるよ」
二人だけの空気を作られ自席なのになぜか居心地が悪い…
「昨日なんかあったのか?」
「ああ、お前の家の住所をきかれてな教えちゃった☆」
だから朝俺の家にいたのか…
あまりにびっくりしすぎてなぜ家を知っているのかまで頭が回らなかった
「あの…そういう所は本人に聞こうな?俺知らなかったし」
「だって大樹君に聞いても教えてくれなそうだったから」
確かに家の場所を聞かれても教えなかっただろう…
なぜなら今日起こったことを恐れていたからな!!
「これで大樹の将来も安泰だな、俺も安心して自分のことに行けるよ」
何、どれだけ俺が今まで負担だったの?
しかも唯一の友も認めちゃうの?
俺の未来確定演出(?)
「ということで末永くよろしくお願いします」
そう言って唇だけが重なるキスをしてきた。
「っつ///。そういうのはもっと大事にしろ」
「はーい。でもよかったでしょ?」
正直ね…。
だって、男ですし?かわいい子にキスされたらときめいちゃいますし?
「の、ノーコメントだ」
「顔真っ赤だよ」
と言っている彼女もまた顔が赤い
そしてそのタイミングでちょうど開始のチャイムが鳴り響いた。
「ほ、ほら席に戻れ」
「「はーい」」
おとなしく自席に帰っていった2人
正直これ以上関わっていたら落ちていた。
俺が彼女の隣に立つのにふさわしくなった時
その時まで行動を起こさない…
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