第7話 迷い、やめる

夕飯を食べ、ベットに横になった俺は言われた事を思い出していた。


「時間をかけ過ぎてると離れて行くね…」

俺はどうしたいんだ?

なぎと付き合いたいのか?

よくわからない…

だが、彼女が幸せになって欲しいとは思っている。


これ以上考えてもブルーになるだけなので考える事をやめた。その後すぐに睡魔に襲われた。



「起きて、早くしないと遅刻するよ」

お腹の上に重量を感じる…

しかも聞いたことのある声が聞こえボヤける目を擦った。


「なんでここにいる…」

そこには制服姿のなぎがいた


「なんでいる…?」

誰が入れた?

母さんか、母さんだな?


「わかってるんだろうから誰かは言わないね」

という事はあたりなのだろう。

ってか考えてる事読まれてんの?


「早く起きて学校行くよ」

「まだ朝ごはん食べてない…」

1日の活力になるのだから食べないと言うのはない


「私が作っておいたから食べながら行くよ」

身支度を済ませ玄関に向かうとおにぎりを持っていた。


「明日からはもっと早く起きてね」

「ふぁい」

おにぎりを食べながら思った、なんで明日も来る予定?


「こうして一緒登校してるとカップルみたいだね」

「たしかに…まあ、学校の奴らにバレたら嫉妬がヤバそう」

なぎは、あはは…と苦笑いをしていた。


「そろそろ別れていこう、問題にしたくないだろ?」

予定ではこのまま別々に行くはずだった


「問題とか気にしないから一緒に行くよ」

そう言って腕を組み始めた。


「なんで、学校近くまで来て腕組み始めるんだよ」

「いいでしょ?♡」

もう、なにかを言うこと諦めされるがままで登校した。


無論嫉妬の視線はやばかった

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