第3話 放課後にはどこへ
プラシーボ効果なのか多少疲れが和らいだ気がする。
凄いなハグの力…でも男からやったらセクハラになるよな…
「佐藤さんのおかげで大分和らいだ気がするよ」
授業が終わり個人的な意見を伝えに席まで行った
「大樹君から来てくれたってことはだいぶ進歩してるってことだね」
小さくガッツポーズをしていた。
可愛い…
それで伝えにきたのはいいけどそのあとのことを何も考えてなかった
どうしよう…
悩んだ末に立ち去ることにした。
「えッ!?それだけなの?放課後デートに誘うとかは?」
そんなことをできるわけがない。
彼女いない歴=年齢の童貞が放課後デートに誘えてたらこうはなっていないだろう
「え、えーっと。放課後家来る?」
とっさに出てきたのが家だったので言ってしまった。なぜ家に誘ったのかはわからないが多分テンパっていたのだろう。
佐藤なぎは、ご両親にご挨拶するのかな…?とかもしかしたら新しい命を授かるのかも…と言ったことを口にしていた。
「やっぱ、家はなしで。どっか遊べる場所に行こうか」
「そ、そうだね。流石にまだ早いよね」
早いもなにもないと思うのだが…
「それで、どこ集合にする?」
「えっ!?学校から一緒に行くんじゃないの?」
確かにそれが普通なんだろうが相手が学年で知らない人はいない知名度だもんな…
そんな人と俺がいたらいらぬ誤解を生むだけだ
「変な誤解をうみかねないからどこかに集合したほうがいいと思って」
「誤解なんて、バッチ来いだよ。だから一緒に行こうよ~」
必殺泣き落としを使われ俺は反抗をおこなえず学校から一緒に向かうことになった。
放課後は地獄だった。
ヒソヒソと声が聞こえてくるし。男子は俺のことをけなしに来るし…
「視線が…言葉が…いたいよ」
「ごめんね…」
「なんで佐藤さんが謝る?別に悪いことしてないでしょ…」
実際来ているのは狂っている男や噂大好きな女なんだから謝る必要はないと思う
「私が居るからこうなってるんだし、謝るよ」
まっすぐと俺の目を見て言ってくる。
「真面目だなぁ。壊れかねないからそこまで重く考えないでいいよ。俺のことは知ってる人が知っていればいいんだから」
優しく頭を撫でてしまった。
「っ///」
「あっ…。ごめん」
俺が175くらいだから160くらいかそれより低い身長なので思わず撫でてしまった。
「いやじゃなかったよ…。でも場所を考えてね///」
なんだかこっちまで顔が赤くなってきてしまった。
「それよりゲーセン行こうか」
「そうだね」
俺の右腕に佐藤なぎは左腕を絡めてきた。
「さっき頭を撫でた罰です」
「はい///」
大きすぎず小さすぎない胸があったっておりなんとも言えない気持ちの中
ゲーセンに向かった。
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