『のうコメ』SS(6/8) もし麗華堂絢女が胸にシリコンを入れていなかったら




絢女『ちょっと甘草奏!』

奏 「どうしたんだ麗華堂、そんなに血相を変えて」



『へ、平静でいられる訳ないじゃない! こ、こんな……その……私の……む、む、む……』

「胸からシリコンが抜けてるな」



『本人がこれだけ躊躇ってるのにストレートに言わないで頂戴!』

「いや、だって既にタイトルで言っちゃってるし……デ、ドーナンダ?」



『聞き方が雑すぎるわよ! もうちょっと私に興味持ちなさいよ!』

 「ぶっちゃけこのSSは他のIFも出てくる予定だから、麗華堂だけでそんなに尺をとるわけにはいかないんだ」



『ぐっ……ま、まあ、あなたがどうしてもって言うんだったら、少しくらいなら感想を言ってあげてもいいわよ。でも、それにしたってもうちょっと頼み方っていうものが――』

 「あ、サンキュ。それじゃ俺はこれで」



『『こいつ撮れ高ねーな』みたいな諦めモードやめなさいよ!』

「そうは言っても、出オチ感が否めないんだよなー。イラストもないし、読者さんに楽しんでもらうには……あ、そうだ。ふらのでも呼ぶか?」



『あなた鬼なの!? 私がさんざん貧乳って馬鹿にしてきた子をこの状況で――』

ふらの《呼んだ?》



『早すぎるわよ! どう考えてもスタンバってたじゃないの!』

《話は聞いてるわ。胸からシリコンが抜けてしまったようだけど、実際どの程度のもの――――――――ごめんなさい》



『ガチで引いて帰らないでよ! せめて罵ってくれた方がまだマシだわ!』

《ド貧乳》

 『素直か!』



 「さて、次のIFは、【もし箱庭ゆらぎの髪の色がピンクじゃなくなったら】だ」

『さらっと次にいこうとしないでよ! そしてイラスト無しのSSでそんなネタとか分かりづらすぎるでしょ! そんな事やるんだったら私の所にいなさいよ!』



《結局は構ってほしいのねこの貧乳は》

 『この状態でもあなたよりはあるわよ!』



「たしかに髪色ってちょっとネタとしては地味だよな。じゃあ次のIFにするか……【もし遊王子謳歌の《子》が《寺》になったら】」



『それIFじゃなくて一巻の初版でやらかした誤植の話じゃない!』



《その節は大変ご迷惑をおかけしました。この貧乳に代わりまして、関係者各位へお詫びするわ》

『私関係ないしいつまで貧乳扱いするのよ!』



「じゃあ次はちゃんとIFになってる奴を選ぶか。【もし甘草奏が選択肢の呪いを受けていない状態でのうコメが始まったら】」



『自殺する気!? あなたから選択肢取ったら、ただの性格良くて家事も得意なイケメンじゃない! そんなの絶対一巻打ち切りだから!』

《麗華堂さんからシリコンを取ったら?》



『ただの貧にゅ――って何言わせるのよ!』

 「まあたしかに危険そうだからこのIFはやめておいて次にいくか……【もしのうコメアニメのOPで重力が仕事をしていたら】」



 『ああ、あのみんなスカートで逆立ちしてるのに絶対にパンツが見えないあれね……』

《ちなみにOPっていうのはオープニングの略であって、おっぱい――パイオツの事ではないから》



『あなた以外誰も勘違いしないわよそんなの!』

《ちなみにEDはエンディングの話であって、勃たない人の話ではないから》



『誰もエンディングの話なんてしてないわよ!』

「まあこのネタも、重力に仕事されたら年齢制限とか入りそうだからやめておくか……じゃあ次のIF。【もし雪平ふらのが下ネタを言えなくなったら】」



『あら、これはいいわね。隣でピーチクお下品な事を言われて辟易していた所だわ。これを機にあなたも淑女の嗜みというものを――ひいいいいいいいっ!?』

「お、思いっきり麗華堂の胸を揉みしだいてるな……まあ『言えなくなる』だけだし、行動までは制限されてないからな……」



『あ……は……ちょっ……やめっ……らめえええええええええええっ!』

「あ、これもちょっと規制入りそうだからIF解除、と」



《なんかチン○みたいな触り心地のパイオツだったわ》

『どういう日本語なのよそれ!』



《そしてものっすごい粗チ○だったわ》

『粗チ○じゃなくて貧乳でしょうが!――って何を言わせんのよ! ノリで言っちゃったけどシリコンなくてもそこまで小さくないわよ!』



「それにしても麗華堂はツッコミも大分いけるな……俺、このSSで一回もツッコんでないぞ」

『そ、そう? まあこの私にかかればツッコミなんてお手の物よ』



《そうね。素直に感心するわ。普段はツッコまれまくってるビッチのくせに》

『そんな訳ないでしょ! 結婚するまでは処女よ処女!―って何を言わせんのよ!』



 「お、そろそろシリコンIFの効果が切れるみたいだぞ」

『ほ、本当!? ふふん、あなたが調子に乗っていられるのもあと少しよ雪平ふらの。みてらっしゃい。私の胸が元に戻り次第、その真っ平らな胸を馬鹿にしまくってやるわ』

《……………………》



「お、無事に解除されたみたいだ――ん? 同時に新たなIFが発動したみたいだな。なになに……【もし麗華堂絢女が尻にシリコンを入れていなかったら】?」

『本編でも守り通した秘密をなんでこんなとこでバラされるのよ!』


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※新作、『二人の美少女に挟まれながら別の美少女の悩みをいていたら、全ての美少    女が俺の事好きになった』もよろしければどうぞ。

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『のうコメ』SS集 春日部タケル @tkasukabe

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