第7話 サキの強さ(2)
「さて、行きますか」
そう言って少女は歩き出した
複数の倒れた冒険者を放置して
[う〜ん?やりすぎじゃないかい?]
「そうですかね?」
[うん、やり過ぎだよ]
この日以来彼女はコールドサーバント
冷徹の使用人と言われるようになった――
「つきましたね」
[よし!!!ぶっ殺そうぜぇ!!!!]
彼女の後に浮いている
ガイアは嬉しそうに言った
そんな彼女を見てサキはため息をついた
「やり過ぎないでくださいね?」
[わーてる!]
「では!クラフティング・ケース!!!」
そう叫んだ彼女の前に人型の模型が出てきた
[せんきゅー!]
人型の模型は、動き出した
「ひゃっほーい!!ウォーミングアップは終わっている!!やるぜぇ!!!!!!!
Destruction flame!!!!!!!!」
人型の何かが否、ガイアがそう叫ぶと
山、湖、木、魔物などの全ての魂が燃えた
木は枯れ
湖は干からび
山は崩れ
魔物は倒れた
「言い残すことは?」
「後悔はして……………ます。すごくしてます……………許して?ね?」
「嫌です☆」
この世からひとつの命が失われるなんてことは無く
[ごめんだって〜許して〜ね?肉体ちょ〜だい]
「ダメですRestored ground《甦れ大地》」
そう呟くと同時に森は復活した
ゴブリンとコボルト以外は
「召喚:タルタロス」
【お呼びで?お嬢】
「うん!お願いね?コボルトとゴブリン回収してきて〜」
【わかりました】
彼は突如現れ突如消えた
「さぁ帰って準備しましょうか
タクヤ様にご飯を作らないといけないので」
[はーい]
――――――
ギルトへの報告よりも愛するタクヤ様とのお時間が大切ですしね〜
私は買い物終わりに家に向かっていた
「あ、サキ!!一緒に帰ろ?」
あーもう可愛いなぁ!!!!!!
すきぃぃぃ!!!!!!!
おっと、いけない冷静に、冷静に
「タクヤ様、よろしいのですか?」
「何が?」
「後ろのご友人たちは?」
「ここで解散なんだよ」
「そうでしたか、では一緒に帰りましょうか」
「俺が荷物持つよ!!」
「いいんですか〜?重たぁーいですよ?」
「うっ、いいし!俺頑丈だから持てるし!!!」
あ〜ダメです鼻血でそうです
「では頼みますね!帰ったらすぐにご飯を作りますので」
この後私はタクヤ様とギルドの話をして楽しい時間を過ごした
でも、楽しい時間は長くは続かない
酔った彼は 私にこう言った
「俺、好きな人がいるんだ」
――――――――――――
作者です 次の話は主人公・タクヤに戻ります
入学試験から始まるので前話と今話は次の話が一段落ついた後になるのです
誤字脱字等ございましたらコメント等でお知らせいただけると幸いです
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