隣に君がいないこと

久しぶりの感覚だ。この時間がとても長く感じられる。

まだ帰ってこないかな…まだ10分しか経ってない。

まだ会えないかな…まだ15分。

まだかな、君がいないこの場所がとても広く感じる。でも、「君を待つ」ことを楽しみ始めている自分がいて、そんな自分に辟易する。

待っている内に、段々意識が遠のいていて、気付けば眠りに落ちていく。眠りに落ちた自分に、優しい声がかけられる。「もう私はいないんだよ?」と、おかしなことを言っている。だから自分も追いかけて来たのに。

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花彩 悠希 @kasaiyuki

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