第21話 グラビア復活?



♡えらくヒゲの隊長が興奮しているけど、なにやらポスターのことについてピンときたみたい。そして、虎姫も閃いたの。♥




「あっ!そういうこどですか!」


「そうですよ虎姫さん!そういうことです!」


「はっ、どういうことですか?」



「じつは、高島さん。ポスターは滋賀県でレスキュー大会があるって全県下に掲示されるんでよ。

 ただ、滋賀でやりますっていう告知よりも、救命胴衣の着用を告知する内容のほうが、よっぽど有用性が高いです。

滋賀大会はちっさくっていいんですよ、どうせみんな知ってますから。」



「ですよね。それにしても、マギノおめぇ、キャッチコピーの天才だな。水辺のシートベルトって、誰にでもわかる言葉じゃねーか!」


「ははぁ、そういうもんですかね。なんとなく言っただけですけど。」


「いやぁ、どうも県をアピールする事しか考えていませんでした。やはり高島さんはこの街の女神ですな。」


「ちょっと、隊長さんまで、虎姫さんに感化されすぎですよ。」


「これは失敬。」


「マギノさぁ、おめぇポスターのモデルになんねーか?」


「はぁ、あんたなに言ってんの!するわけないでしょ。もう27よ!若手じゃあるまいし、ってか、もう引退みたいな感じだけど。

 モデルなら、莉央はどうよ?あの子地元だしさ。ん?あのさ、多賀ちゃん、モデルになってみない?」


「えっ!わたしが!無理ですよ姉御!そんな、した事ないし。」


「んだ!莉央と若い子たちが、みんなライフジャケットを着てこっちを向いている写真とか。ええかもな!

 山東隊長さん、おら、ちょっと帰ってデザイナーと話して簡単なラフを作ってくるわ。んで、また話を詰めるって感じでいかがですかな。」


「そうですね、そうしていただけると、こちらもたすかります。」


「わがりました、ではそういう事で。」


「えっと、虎姫くん帰るなら載せていくよ。あたしたちも用事終わったし。」


「それはありがてぇなぁ。では、山東さん2〜3日で提案にぎますがら。」


「わかりました、楽しみにしております。」




♡レスキュー隊本部を後にしたマキノたちの「べ号」は近くの駅まで虎姫を送っていくの。♥




「えっと、多賀さんでしたね。わたしは虎姫ともうします。以後、お見知りおきを。」


「えっ、あっ、はい、多賀ですよろしくおねがいします。」


「あのさぁ、あんたさぁ、どっちかにしたら、ってか、ビジネスの時の方が標準語でしょ、でも、方言の方がイキイキしてたわね。

莉央の言う通りそっちの方でいいんじゃないの?」


「んだか?おらもこっちのほうが楽なんだ。」


「じゃ、そうしなさいよ!」


「多賀ちゃんは、マギノと仕事して楽しいかい?」


「ええ、とても勉強になります。わたし、農大生で発酵学を専攻しているんです。お味噌は発酵食品だからなんか大豆が味噌になっていくのが、かわいくて。

もちろん野菜作ったりするのもすきですけど。発酵もいいなぁって。」


「んだか、地元の名産品がこうやっで、若い人が興味もってぐれるなんて、いいじゃねーが、なぁ、マギノ。」


「うん、力仕事だからね。おばあちゃんもしんどそうにしているから、

本当に助かってるのよ。あとさ。。。。」


「んだ。マギノ?」


「私の名前でなまる必要ある?「ギ」じゃなくて「キ」、どう考えてもおかしいでしょ。」


「ああ、それはすまなかった、気にしてねがったもんだからよぉ。」


「まぁ、いいわ。変にキザな標準語より。」


「へいへい。とろでさぁ、多賀ちゃん、さっきのポスターの件だけども、なんかポスターにでてもいいよって子、友達でいねがな?」


「ウチのバイトさんたちとか?」


「えっ、高宮と尼子と豊郷ですか?、聞いておきますね。高宮とか好きそうです。」


「そうすっと、5人かぁ。beni5でなくて、benten5とかどうだ!」


「あんた、車から突き落とすよ!」


「おめぇの殺気はおっがねーなぁ。」




♡ということで、レスキューの方でもなんか動きがあるみたいね

でも、マキノは表舞台にはでない方がいいよ。

まだなんか変なやつらがくすぶってるみたいだし。♥

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