第2話 開戦
「多摩大佐に敬礼」
バッ!
「今回、鎮圧し逮捕する戦争を指揮している奴は、今までに何回も逃している凶悪犯だ。今回こそは逮捕しなければならない。覚悟して行け」
「ハッ!」
「今回の部隊編成は・・・・・・中野中佐」
「はい」
「第1部隊を任せる」
「了解しました」
(中野中佐、さすが。第1部隊の隊長だなんて。
私は、たぶん第5か第6の遠距離からの魔法攻撃の部隊に入ると思うし—————)
「第2部隊は、佐藤少佐が指揮を取れ」
「了解です」
(わあ~。瑠衣斗さんも隊長か。すごいな。)
「第3部隊は・・・・・・鹿野中尉!」
「は、はい!」
(え、私⁉)
「お前に任せる」
「りょ、了解しました」
「第4部隊は私が受け持つ。それ以外は、川辺大尉が指揮を取る。以上、持ち場につけ」
「ハッ!」
(私が、隊長!しかも近距離専門の第3部隊!え、え、ど、どうゆうこと⁉)
「鹿野中尉」
「は、はい」
「第3部隊に配属された、真樹1等兵であります。今日はよろしくお願いします」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」
近くに中野中佐がいた。
(中野中佐に聞いてみよう)
「中野中佐、なんで私が隊長なんでしょう?」
「そりゃ~能力が認められたからじゃないか?」
(仮にそうだったとして、こんな大事な時に初めての私を隊長にするかな?)
私の頭の中は、?マークがいっぱいだ。
悩んでも仕方がないから、私はとりあえず持ち場につくことにした。
「真樹1等、今から逮捕する人って、どうしてテロ何て起こしてしまったんでしょうか?」
真樹1等は、きょとんとしていった。
「どうしてそんなこと聞くのですか?」
「どうしてって……テロを起こしたっていうことは理由があるわけだから知りたくなって・・・・・・」
真樹1等は、あきれた顔で言った。
「どうせ今日捕まって牢屋行、ひどければ死んでしまう奴の理由なんて知りたくもありません。いちいち犯人の気持ちに同乗していたらきりがありませんから」
その時、私は思った。
(冷たくて、悲しい人)
でも、次の瞬間、私は犯人の狙いを知った。
なぜなら———————グサッ!ザッ、バタン。
私の前にいた、第2部隊8人が全員、犯人によって刺されて倒れたからである。
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