第18話
あわただしくて、忘れていたが、昨日来た時は、犬を何匹か見かけた。
あの子たちは、セラピーに来てたのか?
でも、他の動物の印象が強く、犬の記憶が抜け落ちていたのか?
最初に見かけたはずの、メジャーな犬の記憶が、こぼれ落ちてしまってた。
まだ2日目なのに、とても濃い・・・
しかし、ネコのポチは覚えていたのは、名前のせいだな・・・
さくらは、プライベートタイムだろう。
詮索するのは、やめておこう。
さてと・・・
こんなに広いと、スポーツ施設もありそうだ。
探してみようと・・・
ボールが、転がってくる。
足元まで来たので、拾い上げる。
「野球ボール?」
硬式の野球ボールがあった。
「おーい。投げてくれ」
向こうから声がする。
野球のユニホームを着ている男の人だ。
僕は彼に、ボールを思いっきり投げた・・・
しっかりと、ワンバンドした・・・
試合なら、ボークがボールだな・・・
「サンキュー」
その声に、少し驚いた。
「あの人、見た事ある気がする・・・気のせいか・・・」
野球をしているということは、スポーツ場はあるんだな・・・
また、ゆっくり探そう・・・
さてと・・・
部屋に戻って休もう・・・
「あっ、泰道くん、探したよ」
さくらがやってきた。
「どこ行ってたの?」
「散歩」
「ひとこと断ってよね」
「でも、さくらにもプライベートが・・・」
「君は、気にしなくていいの!さあ、行くわよ」
「どこへ?」
さくらは微笑む。
「もうじき3時でしょ?お茶の時間。3時半からは、ティータイム」
「ウソだよね?さくら」
「やはり、わかるね」
さくらは、どこへ連れて行く気だ?
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