第7話

「でも、カーくんはいいの?」

「うん、適当につけたから」

おい!


「ほら、早く決めて」

「すぐには出てきません」

「じゃあ、時間あげるから」

「どのくらい?」

「15秒」

出てくるか!


「カウント開始」

さくらは、ストップウォッチを取りだした。


用意がいいのか・・・

最初からの魂胆だったのか・・・


「オスだよね?この子」

さくらに尋ねる。

「そうだよ。7秒経過」

時間は早い。


「はい、タイムアップ」

本当に、真面目に考えていたのか?

ここの人・・・


「はい。名前の発表どうぞ」

「ゆきお」

「了解。カーくん、今日から君は、ゆきおくんだよ」

いいのか?

本当に・・・


別の意味で疲れる。


「ところで、さくら」

「何?泰道くん」

「他の入居者の方にも・・・」

さくらは頷く。


「私が入った後の方には、決めてもらってるよ」

アバウトな・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る