第7話
翌朝、町を散策する準備を終え、宿舎の食堂で朝食を済ませた
「本日の夕刻、再びここに来てください。準備してお待ちしております」と快く答えられた
明日の冒険に備え、市場や商店で携帯食料や携帯飲料水、応急用具などを購入し、今後、お世話になりそうな病院などの位置や込み具合を自分の目で確認した。
今すぐ利用しない施設は位置や外観の観察に留め、昼過ぎに昼食を済ませた後、荷物を置きに宿舎へ帰った。
指定された時間の少し前、
老爺な司祭から名前を呼ばれ、大浴場に招かれた
身体の何かが変わる感覚を感じながらも何が変わったかは分からなかったが変化する感覚の正体が何であれ、身体の
「ごゆっくり」と告げ、部屋を出る老爺な司祭へ「急なお願いに応えていただき、ありがとうございます」と感謝した
基本的に、1週間の終わりに聖水で満ちた湯船へ浸かり、身体を浄化し、暖かな水で身体と心を温める行為は
この儀式は境界を超える為にも行うことがあり、今回は未経験と経験の境界を超えるために行った。
本来は
1週間の終わりに行う儀式は次週との境界である週が変わる時(週末の夕刻)に行われていた。
最初は社会の上位者が限定的に行う儀式だった。
がとある
が平民全員が時間内に入浴する事は難しく〝その日〟に妥協された結果、1週間の最終日に聖水のお風呂に入る習慣になったらしい。
頼んだ当日という急なお願いに応えていただき、申し訳なさと感謝の気持ちがあり、何時かお返し出来たら……と考えるが、今は何も思い浮かばない。
儀式を行い、
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