第一章10 『誓い②』

「いや~凄かったな、今日の颯斗」


「そう?」


「おう、神がかってたぜ。ちゃんと抑えられてたみたいだし」


 夕暮れの通学路を歩く放課後。

 彼の見舞いに行こうと誘われ、道中に土産話で盛り上がる。


 剣術は彼の得意分野で、模擬戦で彼に勝てたモノは誰もいない。

 そんな彼に学院で起こった出来事を報告すれば、羨ましがるのではないか。

 戦いたいと、気持ち早めに良くなって学院に来るのではないか。


 やはり四人で一緒にいる時が一番楽しいから。

 後で華聯にも伝えに行こうと、二人で話し。


「え……?」


「何だよ、これ……」


 魅剣羽亮の自宅に着いたとき、『KEEP OUT』のテープが塀や玄関を塞いでいた。


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