第5話 迷い雲
沸騰したあの時の自分が
未だに恥ずかしい
わめきちらして
帰ったあの日
あれから最短で家に帰る日々
「めずらしいね」
なんて
「なんでいるの?」
などと
始末
「なんでもねーよ」
と部屋にいたところで
なんでもなくないことは
明白
無敗の
まさかのKO
俺の行動
どうするこれから
明日から夏休み
その一歩をどこへ向ける
どこへ
どこへ
くっそおおおおおおおおおおおおお
俺の
夏の
背骨を鳴らす
取るに足らない出来事と
言い聞かせたものの
余裕はゼロ以下の
805を押す
「ががさっ」
インターフォンから擬音
と共に
オートロックの開く音
1,2,3,4,5,6,7,8
人生最長の
1,2,3,4,5,6,7,8
客席ゼロの
(805がなければいいのに)
らしくない 孤独なマイク
(805がなんだよ、大した事ねー)
それが俺さ 強気なジョーク
近づいたその時
805から転げ出る
「
Tシャツにスエットの
「なんだよ、そんな恰好で」
思わず、腕を掴んで部屋に押し込む
結果
部屋に入った喜劇
結果
無言の軌跡
俺の
阿吽の暗雲
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