第4話 なないろチャイム

何も変わらないはず

秒針が俺の前を

練り歩いて

無関心


世界のはずれには

77億の朝日が

手を繋いで

意気消沈


つきに人類

あぶりの魔女

みずに息して

木々きぎ達は

かねを産み

つちに埋める度に

めくられ文月


日中ひなかの続きで

あってほしい

友達は友達で

会ってほしい


なんで俺なんか

なんで

なんで

なんで


言えない思い

言わない思い

毎日は毎日だった

のに

毎日が参る日々になった


今日もまた

呼ばれて

そのまま

そのまま


脳の隅まで

いや

皮膚の下まで

蒼温そうまがわからない


喉の奥から

いや

腹の底から

裂けるチャイムのさい


こんな毎日は嫌だ

黒板に殴り書く

そんな想像

チャイムチャイム


蒼真そうま、もうよそうよ」

冷たいだけの壁の前

「……」

冷やかしのタイトロープ


「これってさ、片思いなの?」

こめかみに突き刺さる銃

「……」

言の葉が秒のエスケープ


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