ごめんね、と告げられた

え、と思わず溢した声に彼は相も変わらず少し困ったようにしてその眉を下げるだけ。

待ってよなんて私の願いは彼には届かず、ごめん、と小さく別れの言葉を告げられた。

暗くなった視界と共に私はベッドへと倒れ込む。はぁ、と深くため息を吐きながらあぁまただ、と。今度はどこで間違えたんだろう、と自分の行動を振り返る。


はぁ、ともう一度落胆をそう口にすると

「…よし」

私は小さく呟いて、彼の名前と今迎えた、迎えてしまったその事実を画面に打ち込んだ。そっと検索の文字を押しあぁ、なるほどと私は頷く。やっぱりあの時、と彼と過ごした時間を思い出しながら私はそっかぁと諦めの言葉を口にする。

「やっぱりあのイベントは2個目の選択を選ぶべきだったのか…」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

1分で読める物語 神崎玲央 @reo_kannzaki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ