手紙
2月という半端な時期にクラスメイトが1人、転校していった。特別親しい間柄と言う訳ではなかったけれど、3年間同じクラスだったからと別れ際、彼女から1通の手紙を俺は受け取った。
その言葉通りその手紙には1年の頃からこの3年になるまでの思い出が丁寧な字で便箋3枚に渡り綴られていた。
その手紙を読み終えた俺はあ、と思わず声を溢した。これは彼女からのラブレターだと俺は思った。
好きのその2文字さえ一度だって刻まれてはいなかったけれど、それでも。この手紙は確かに、彼女からのラブレターなのだと俺は思った。だって、そうじゃなければこんなにも
「…………っ」
胸が締め付けられる、はずがない。
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