世界の終わり

ドォンと言うその音に俺は思わず飛び起きた。

地面が小刻みに揺れている。衝撃波を感じるその度に遠くから断末魔が聞こえてくる。

気がつけば外はすっかり暗くどこからかパトカーのサイレンが響いてきた。

この世の終わりだと、思った。

慌てて携帯電話を手に取ったが画面に明かりは灯らない。

くそっと声に出しながらテレビのリモコンを押す。ぱっと照らされたその液晶に

「……あ」

と俺は声を漏らしその場でがくりと膝をついた。

映し出された文字。空に上がるその、花々。あぁなんだ

「もう、そんな時期かぁ」

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