前のエピソード――第263話今日も夜中に目が覚めた

　ただいま、自宅である。今日は仕事が早く終わったので、こうして文章をつづる。時間があるので、アマゾンのデジタルミュージックの欄でいい曲がないかチェックしてみた。ReoNaの「ないない」という曲が妙に心に刺さった。この子、絶望系なんとかと呼ばれているらしい。詳しくは知らないが、気に入ったのでダウンロードした。それをリピート、リピートで聴きながら文章をつづっている。ノリノリである。

　それにしても、日本の国家予算はどうなっているのかと思う。今日の新聞の一面に、代替イージス2隻に9000億円かかると書いてあった。借金大国が国防にかける予算は限られているのに、これだけの出費をするという。イージス艦をもってしても、弾道ミサイルを防ぐことは難しいらしい。イージス艦をもつことは気休めにしかならないのではと思うのだが、少しでも安心したいのだろう。

　もう借金地獄から脱却できないので、半ばあきらめ気味で、予算を使っているとしか思えない。国債の発行は増大し続けている。どうするつもりなのか。

　国民の貯蓄である金融資産がまだ多く存在するのが唯一の救いだ。しかし、それを所有するのはほとんど高齢者。若者にはお金は回っていないのだ。

　新聞を眺めながらそんな絶望的なことを思った。私としても処方箋がみつからない。どうすればいいのか。

　まさに絶望系である。その曲を聴きつつ、絶望にひたって、少しノリノリな無責任な心地になっている。それにしても、この曲は心に刺さるなぁ。