第146話言葉のやり取り

 何を言っても人の話をよく聞かずに勘違いして反論してくる人がいる。そういう人には沈黙をもって対処するしかない。しつこい攻撃にはただただ黙って守りに徹する。すると相手は疲れてきて諦めるということになる。なんとも不毛なやりとりだが、話が通じないのでしかたがない。

 しかし、なぜこうも話が通じないのか?よく考えると相手は自分の言いたいことをいって私を説得したいようだ。あらゆる角度から攻めてくる。こちらはうんざりするので、押し黙る。するとさらに相手は怒り出すというありさま。どうしたものであろうか。

 と、ここまで言って今まで生きてきて同じような目にあったことが何回かあったことに気づく。このような人に共通する点はプライドが妙に高いということだ。なにもそこまで言って自分を守る必要はないのではと思うが、自分がいったん否定されたと思うと相手をやり込めるまで攻め込んでくる。いやはや、疲れる。

 さて、愚痴ったところで風呂にでも入ってすっきりしよう。嫌なことに対する処方箋は思いっきり思いを吐き出して、すっかり忘れてしまうことである。

 今日も一日お疲れ様。

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