第147話芥川賞、直木賞

 芥川賞、直木賞が決まった。最近は本の内容よりも書いた当人のキャラのインパクトで読もうか決めている私なのだが、今回はどうしたものか。

 芥川賞の受賞者に対しては経歴について多少インパクトがあるが、読もうという気になるほどではない。直木賞に関してもあまり関心がない。なんだかさみしい。

 やはり、作家のキャラが立っていないとどうも関心が持てない。その時点で文学に対して失礼な気もするがしょうがない。

 最近は本屋大賞のほうに関心がある。こちらはお馴染みの顔ぶれが出るので作品に入り込みやすい。読んで外れの少ない貴重な賞だ。

 しかし、芥川賞作家というのはとても賢そうだ。その後の作品にはくがつく。芥川賞作家の書くものを純文学と呼び、そうでないものをたんに文学と呼ぶ気がする。純文学とは何かと問われても意味が分からない。純な文学とはこれいかに。

 でも芥川賞作家で一発屋というのもけっこういる。長く作品の質を保つのはとても大変なことだろうと思うが、職業作家さんたちはどうやってモチベーションを保つのだろう。私のように気まぐれに文章を書く人間は言葉にあまり責任を負っていない。しかし、言葉でお金を稼ぐ人たちはそうはいかない。恐らく身を削って書いているのだろう。そう思うと、作家さんの書いた本に対して批判めいたことは言えないのである。

 作家のキャラで読むかどうか決めている私には文学を語る資格はないのかも。

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