第134話推理小説

私は推理小説が好きだ。しかし、後半の謎解きの場面になって、その内容が理解できたためしがない。頭が悪いのか。

 もっぱら探偵役のキャラに惚れ込むのである。いい歳をしてとも思うが、米澤穂信の古典部シリーズが好きである。

 主人公の折木のなんともいえぬやる気のなさ。そこから導き出されるキラリと光る真理への道筋。だが、なにか起こると折木は必死になって解決策を探る。根は真っすぐな奴なのだ。

 とはいえ彼は万能ではない。時に間違え、遠回りをし、立ち止まる。そこで周りの友人たちの助力により、真理にたどりつくことしばしばだ。

 推理小説で殺人のない物語は心地よい。謎解きのワクワク感は、人が死ななくても十分に満喫できる。そんな物語をまた読みたい。

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