第4話 一番好きな男①

その人と会ったのは、30代前半の頃所属していたテニスサークルで。。

冬の寒い日に、彼は初めてサークルに来た。

テニスも上手いし、ルックスも良く、素敵な人だな。。という印象だった。

テニス後皆で食事に行った時、私と彼はすごく話も弾んで、急激に仲良くなった。

会ったばかりなのに。。

それを見ていた、私の婚活を応援してくれている主婦の友達が、その彼に「ところで。。彼女はいるの?」と聞いた。

「あー。いますね。。」

。。なんだかがっかり。。でも、当たり前か。。

「でも、今遠距離なんであんまり会えないんですよ。。」

ふーん。。

友達がさらに「付き合ってどのくらいなの?」と質問。

「まだ半年くらいですね。。」

ふーん。。

みんなとの食事が終わり、帰りは私と彼が同じ方向だったので、一緒に帰る事になった。

帰り道、相変わらず話が弾んでお互いにまだまだ話足りない。。という気分なのがわかった。

私は思い切って、メールアドレスを聞いた。

彼は簡単だから暗記してと言って、アドレスを口頭で言った。

本当に簡単だった。

彼と別れ家に帰った後、早速登録して、メールをしてみた。

すぐに彼からの返信。

こうしてメールは毎日、頻繁に続いた。。

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