第56話 ミージュッシーとヘラネシュトラ(2)

 白い湯気が立ち込める広々とした空間。

 白い石で作られたホロデンシュタックの大浴場。


「ひめさま、だいじょうぶですか」

「はい、大丈夫です……」


 わたしは洗い場にぺたりと座り込んだまま、イーリアレの声に上の空で答えました。


『ナノ先生は別格として、他の島の屋敷番はぜーんぜんダメ。あとはそーね、同じとこにいるけど、ホロデンシュタックに二人?』

『ホロデンシュタックのミージュッシーお姉様。もう一人はおそらく、ディーヴァラーナのヘラネシュトラお姉様……』


 思い出すのはディラさんとナーダさんの会話。ゼフィリアでもスゴウデのディラさんが気付いた、アルカディメイアの才媛。


 ヘラネシュトラお姉さまが見せた見事なお料理と卓越した石作り。この世界の人は一度着想を得ると、それを独自のやり方で発展させていく。


 わたしの考えや活動はあくまでその下地。分かっていたはずなのに、この世界らしいその人たちの能力を、どうしても羨ましいと思ってしまう。取り残されたのは、寂しさに取り憑かれた下向きの思考。


「ひめさま、だいじょうぶですか」

「はい、大丈夫です……」


 白い湯浴み着に包んだイーリアレがわたしを立ち上がらせ、何処かへ連れて行きます。わたしの髪も体も、いつの間にかイーリアレが洗ってくれたようで、わさわさの長い金髪も後頭部でまとめられています。


 洗い場の石の床をペタペタと歩く、わたしの足。わたしの頭の中は浴場の空気のように、白いもやがかかったまま。


「ひめさま、だいじょうぶですか」

「はい、大丈夫です……」


 わたしはイーリアレに手を引かれ、ぼーっとした頭で湯船に入り……、


「あびゃらばふわわ!!」


 お湯に入った途端、弾けるような、くすぐったいような刺激に全身を襲われ、わたしは我に返りました。沸騰してもいないのにぽこぽこ泡立つ湯面を見下ろし、


「た、炭酸風呂!?」

「お肌によいお湯を、と考えながら作りましたの!」


 わたしの驚きに答えたのは、いつの間にか近くでお湯に浸かっていたディッティーさん。わたしは湯舟に張られたお湯を手ですくい、更に驚きました。


 炭酸ガスを含んだお湯が、何故お肌にいいのか。


 炭酸ガスが肌から吸収され血中の二酸化炭素濃度が上昇すると、脳は酸素が不足していると感じ、血液からもっと酸素を取り込もうと毛細血管を拡張させます。


 血行促進に繋がる新陳代謝のメカニズムのひとつですが、しかしそれを、「お肌にいいお湯」という単純な言葉だけで作れるとは。作り手の出自や生まれ育った環境によって水込め石の水質が左右されるなど、思いもよりませんでした。


 わたしが炭酸のお湯をすくい色々感心していると、ディッティーさんが、


「どうしましたの?」

「その、気になってしまうこと、いえ、気になる人がいまして……」

「男性ですのね!」

「ちち違います! ディッティーさん、違います!」


 わたしはお湯の中で真っ赤になって、両手をばしゃばしゃ振りました。


 気になる男性と言われ、思い浮かべてしまったのはあの人の姿。講義も絶賛延期中で最近全然会えていない、真面目でかわいいあの人の笑顔。


 わたしは頭を振り、その人のことを頭の隅に追いやりました。


「その、ヘラネシュトラお姉さまのことなのですが……」

「シュトラお姉さま? ダメですの! シュトラお姉さまにはジュッシーお姉さまがおりますの!」

「いいいいえ、わわわたしそっちの趣味はありませんので! 人間的な興味ですので!」


 必死になったわたしが誤解を解くと、ディッティーさんはヘラネシュトラお姉さまについて色々と教えてくれました。


 序列第二位、火と水の島、ディーヴァラーナ。


 アルカディメイアの北西にあるタイロン、その西に位置する島。海図を丸めて球状にすると、ホロデンシュタックの東隣になる場所。十年前の災害で大地を失い、欠けた断崖が残されただけの、島とは呼べない島。


 当時の島主を含め、島民の多くを失ったディーヴァラーナの人々は断崖の根元、その地盤に穴を掘り、地中で暮らすことを余儀なくされた。


 通常アルカディメイアでの就学は二年間に限られるのですが、本島での住環境を鑑み、ディーヴァラーナの学生は特例としてその期間を延ばすことが出来る。


 アルカディメイアに来ているディーヴァラーナの学生が多いのは、こういった理由があったのですね。


 しかし、そのことで世界に迷惑をかけてはいけない。だから、ディーヴァラーナの人間は世界に求められる人材でなければならない。その信念の元、災害から十年で序列第二位にまで上り詰めた、優秀な技術者の集団。


 ヘラネシュトラお姉さまは、そんなディーヴァラーナの島主代理を務められているそうです。立場的にはディラさんやシシーさんに近い臨時教員のようなものらしく、他島の要請で共同研究を行ったり指南に訪れたりすることが多いのだとか。


 そのお話を聞き、わたしは自分が恥ずかしくなりました。


 ディーヴァラーナの人間にとって、自分たちの能力は死活問題なのです。あの石作りやお料理は積み重ねられた努力があってこそのものに違いありません。


 そう、みんな頑張っているのです。わたしの頑張りがあまり認められないからといって、人を羨むのは筋違いなのです。


 わたしは再び沈み込んだ気分と共に、湯船に深く浸かりました。


 説明を終えたディッティーさんは、イーリアレの方にくるりと顔を向け、


「そういえば、お側付きのあなた! あなたとの喧嘩は禁止されていませんの?」

「イーリアレともうします。はい、もんだいありません。スーディッティーおねえさま」

「ディッティーで構いませんの! 明日早速お願いしますの!」

「はい、ディッティーおねえさま」


 わたしはディッティーさんと高速で仲良くなるイーリアレを見て、打算の無い、真っ直ぐな在り方が眩しく思えました。


 ホロデンシュタックは以前からディーヴァラーナとの交流が深かったそうなのですが、ヘラネシュトラお姉さまとミージュッシーお姉さまが仲良くなってから、その距離が一層縮まったのだそうで。


 ディーヴァラーナとホロデンシュタック間の人の移り住みは、あくまで人と人との自然な繋がり、親交の延長によるものなのです。


 口元までお湯に浸かり、唇で感じる、ぽこぽこした泡の感触。


 わたしがまたしてもいじけそうになっていると、ディッティーさんが突然ザバッと立ち上がり、


「そうですの! わたくし忘れてましたの! フィリニーナノ先生に頼まれていたことがあったんですの!」







「ふおおおー……!」


 火込め石の黄色い灯りの下に立ち並ぶ、木で作られた重厚な本棚の列。お風呂上がりのわたしの口から盛大に漏れ出す、感嘆の息。


 ディッティーさんに案内され、わたしが足を踏み入れたのはホロデンシュタックの巨大な図書蔵。外観は頭の中の記憶にあるゴシック建築の教会のような、とても背の高い建造物なのですが、その建材に木が使われているのがとても新鮮です。


「ナノ先生、ありがとうございます……!」


 天井に届かんばんかりの大きな書架群を前に、わたしは本日二度目の大感動。


 そう、物語が読みたいというわたしの希望を、ナノ先生は覚えていてくれたのです。ナノ先生はホロデンシュタックから要請を受けた折、わたしを図書蔵に連れて行くようディッティーさんに頼んでおいてくれたそうなのです。


 ゼフィリアのものとは違う、幅の広い木材を使用した木の床をちょこちょこ歩き回りながら、わたしは棚に収められた物語の種類に圧倒されました。ホロデンシュタックの蔵書量は想像以上に素晴らしいものです。


「ここ、これ全部物語なのですか!?」

「ええ、こちらの棟は物語だけですの! 研究資料は第二棟にありますの!」


 わたしの歩調に合わせゆっくりと棚の間を進みながら、ディッティーさんは元気に丁寧に、この世界の物語の種類を説明してくれました。


 一番多いのはやはりロマンス。この世界は女性中心なので超納得、わたしにとっては大歓迎です。


 次いで冒険ものが多く、安住の地を求めてまだ見ぬ世界を目指し旅をする、という構成がどうやらこの世界の王道のようです。


 喜劇的な物語が多く、悲劇は少な目。推理ものや私小説的なものなど、頭の中の記憶に近い様式のものもあります。英雄譚は現実に五海候という人たちがいるので全く無い、とのこと。


 意外だったのは怪談の類があったことでしょうか。唯物論者のこの世界の人の間でも怪談が生まれてくるとは驚きです。


 この世界には死後の世界や魂といった概念が存在しないのです。というか、この世界の人間には怖いものが殆どないので、そういったものは生まれ難いのだと思っていました。


 恐怖を描く物語は動物など、人間でないものを主役にする手法が主なようです。


「有名な怪談ですと、こんなものがありますの」


 ディッティーさんは本棚の角を背に立ち止まり、この世界に伝わるその怪談を簡単に話してくれました。


 それは、「水底の死女」というお話。


 夜の海で泳ぐと水底の死女に足を掴まれ、海底に引きずり込まれてしまうぞ、というベタなもの。夜の海で遊ばないよう子供を躾けるための、要はおどかし話のようなものですね。


「細かく分けるとキリが無いので、ひとまずはこんなところですの。メイ様はどんな物語をご所望ですの?」

「うえあああ、あの、そのう……」


 わたしがもじもじしながらロマンスものをリクエストすると、


「むふふ。そういうの、わたくしも大好きですの。思索的なものがよろしくて?」

「はい、お願いします……!」


 女性と同じ生活サイクルの男性を描くためなのでしょう。この世界の作家さんはロマンスを成立させやすくするため、シグドゥのいない世界を舞台にすることが多いそうです。


 こういったものが空想的、思弁的立ち位置と捉えられるのは当然だと思います。


「むふふ、どれにしようか迷いますの」


 嬉しそうに悩んでいたディッティーさんですが、パッと姿を消し、次に現れたときはその手にいくつかの気込め石が。筋肉。ディッティーさんはその石から和綴じに近い本を編み上げ、


「それではこちらをどうぞですの! それと、これはわたくしのオススメ。最近人気の短編ですの!」


 合計七冊の本を受け取ったわたしは、ディッティーさんの元気な笑顔に最大の感謝を込めて、


「ありがとうございます、ディッティーさん!」







 そんな訳で、わたしとイーリアレは用意されたお部屋に通され、就寝の準備を始めました。


 指南の期間が長期的になると予想されたので、ディラさんやシシーさんと同じように、わたしもお泊まりすることにしたのです。ホロデンシュタック領はゼフィリア領のお隣なのですが、何だか旅行してるみたいでワクワクします。


 扉の縁や四隅の柱に動物の彫刻が施された、木のお部屋。わたしは温かみのある空間を見回してから、


「イーリアレ。今度のお話は健全で、きっと楽しいものですよ! 健全で!」

「そうなのですか?」


 首を傾げるイーリアレに、わたしは図書蔵でいただいた本を胸に抱いて健全アピール。そう、今日はちょっと夜更かしをして、読書に没頭したいと思うのです。


 わたしが本を床に置き、お布団の作ろうとすると、


「おーっほっほっほ! おーっほっほっほ!」


 超明朗な笑い声と共に、ミージュッシーお姉さまが木の扉をバンと開いて入室してきました。そして、


「まだおねむの時間には早くってよ! あなたたちにはこちらを召し上がっていただきますわ!」

「ふえ!?」


 わたしがその勢いに驚き固まっていると、あっという間にお茶の準備が。筋肉。床の上に用意されたのは、湯気を立てる紅茶とひと口サイズのカラフルな甘味たち。


 わたしとイーリアレはその前に高速で正座し、


「ああありがとうございます! でででも、寝る前に甘味なんていいのでしょうか!?」

「勿論、分からなくってよ!」

「分からないんです?!」

「ええ!」


 やはり、なんて手強いお姉さま……! よく分かりませんが寝る前に甘味だなんて、これはいけません! でも……!


「いいいいただきます!」

「いただきます」


 その抗いがたい誘惑にあっさり降伏し、わたしとイーリアレはお茶と甘味に飛びかかりました。


 甘味はホロデンシュタックらしく、ナッツが敷かれたひとくちムース。クリームに練りこまれた苺やブルーベリーのような小さな果実がすっぱ甘くて、頭がシャキッとします。


 わたしたちが甘味とお茶に舌鼓を打っていると、とても見事な弦の調べが。ミージュッシーお姉さまが対面に座り、音楽を演奏し始めたのです。


 はて、これはホロデンシュタック流の歓迎か何かなのでしょうか。


 ちょっとよく分かりませんが、ミージュッシーお姉さまの奏でる明るい調べがとても耳に心地よいので、わたしは思考を放棄することにしました。イーリアレは口一杯に甘味を頬張り、既にまったりモードです。


 わたしがお茶碗を手に、優雅な音色に浸っていると、


「わたくし、悩みがありますの!」

「ふえ!?」


 はがねの弓で弦を弾きながら、ミージュッシーお姉さまが唐突に切り出してきました。ミージュッシーお姉さまは、全く悩みのなさそうな明るいお声で、


「わたくし、喧嘩で使う得物がどうしても作れないのですわ! その作り方を是非ともあなたに教えて欲しくってよ!」

「喧嘩に使う石、ですか……?」


 それはわたしの専門外、というか、絶賛勉強中な分野です。ミージュッシーお姉さまはわたしがホロデンシュタックに石作りの指南に来ていると聞き、何か勘違いをされたのでしょうか。


 ちょっと困ったわたしは、ミージュッシーお姉さまに、


「あの、ミージュッシーお姉さま」

「ジュッシーで構いませんわ!」

「え、あ、はい。ジュッシーお姉さま、喧嘩に得物が必要だとおっしゃいましたが、本当に必要なものなのでしょうか。手でその、殴ったりとかの方が早いのでは、と」

「それではダメなのですわ! それでは届かなくってよ!」


 スパッと言い切るジュッシーお姉さまに、わたしは首を傾げました。ううーん、射程のことを言っているのでしょうか。ちょっとよく分かりません。


 ていうか、ジュッシーお姉さまとヘラネシュトラお姉さまはアルカディメイアにおける喧嘩の双璧と聞きました。それはつまり、得物無しでも勝ち抜けてきたという証明な訳でして。


 そのお強い人がわざわざ得物を必要とする理由が、わたしにはどうしても分からないのです。


 しかし、これはいわば指南のご指名で、とても名誉なこと。何とかしたいとは思うのですが……。


 わたしは持っていたお茶碗をお盆の上に置き、


「ひとつ問題が。どのような得物であれば道具として実用足り得るのか、わたし自身が分かっていないことです。明確な目標が無ければ、指南も何もありません。それに……」


 俯き、両手で腰巻をきゅっと握り、


「わたしには、独創的な石を作る能力が欠けていると思うのです……」


 ジュッシーお姉さまが爪弾く、ホロデンシュタックらしい元気な弦。


 やがて、その調べがゆっくり空気に溶けていき、


「おーっほっほっほ! おーっほっほっほ!」


 静まり返ったお部屋に突然響き渡ったおほほ笑いに、わたしはビクッと顔を上げました。


 弦を消去し、ジュッシーお姉さまは立派なお胸をむんと反らした仁王立ちで、


「あなたなら大丈夫ですわ! 何となく、そんな気がしましてよ!」

「え、あのその、根拠は……」


 不安で胸いっぱいなわたしに、ジュッシーお姉さまはホッカホカの笑顔で、


「勿論、分からなくってよ!」







 宙に固定された、小さな赤い石。

 火込め石が照らす、ふっかふかのお布団。


『ホロデンシュタックの寝床はこうですわ!』


 と、ジュッシーお姉さまが退室する時作ってくれたもの。


 そのお布団はゼフィリアのものに比べ厚みがあり柔らく、とても大きなもの。この上にクッションのような大きな枕を置き、体を預けて寝るのがホロデンシュタック流だそうです。


 わたしはイーリアレと一緒にクッションに深く体を沈め、ディッティーさんにいただいた本を開きました。


「大丈夫ですか、イーリアレ。眠くないですか?」

「はい、ひめさま」


 イーリアレに確認を取り、わたしはゆっくり音読開始。読み始めたのはディッティーさんオススメの短編です。


 それは森から外れた一本の木に住む、二匹の動物の物語。木の上に住む栗鼠と、木の根元に穴を掘って暮らす兎のお話。


 物語初心者のイーリアレには、丁度よさそうな内容です。わたしは紙の上に並ぶ形のいい文字を目で追い、はっきりとした声でお話を読み上げていきます。


 微かに残る、紅茶の残り香。

 ホロデンシュタック領は島屋敷の一室。


 火込め石の灯りに照らされる、お部屋の彫刻。まるで生きているかのように陰影を変える、様々な動物の意匠。本を読む声とページをめくる音だけが積み重なる、穏やかな時間。


「……そうして二匹は、今日も森に向かうのでした」


 その一文を最後に、わたしは物語を読み終えました。そして口から零れる、満足そしてご馳走さまのため息。


 やはり読書はいいものです。ずっと続いていればいいのにと思える、とてもすてきな時間でした。この本の内容もわたしの要望に合った物語で、イーリアレからも大興奮な雰囲気が漂ってきます。


 わたしは頭の中でディッティーさんにお礼を伝え、改めて本の内容を反芻しました。


 子供向けに作られたお話だと思うのですが、森の自然の描写や動物たちの仕草が詳細に説明されていて、大人も充分楽しめるものであるように思います。何より栗鼠と兎の種族を超えた友情がじんわりいい感じで最の高なのです。


 きっとこの本の作者はとてもきれいな心の持ち主に違いありません。


 そう、大事なのは作者チェックなのです。この作者さんが他にお話を書いているならば、是非とも読まねばなりません。


 気込め石でできた紙の上。

 小さな指がなぞる、文字の列。

 そこに記された、作者の名前。


『著者、タイロンのフェンツァイ』


 わたしは思わず体を起こし、


「うそォん!!」


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