地下鉄のホームから飛び込み自殺を図る女子高生の、橋本世奈。
その様子を偶然見かけたOL、成瀬美咲。
だけど気がついた時二人は、地下鉄ではなく見知らぬ世界にいました。
昔の韓国を思わせる世界にタイムスリップ。何故かそこで、世奈は巫女、美咲は国王の第三夫人としての人生を歩むこととなるのですが……。
不思議な世界で送っていく、それぞれの生活。自殺したくなるくらい辛かった世奈は、その世界で生きる喜びを、美咲は人を愛することの素晴らしさを知っていきます。
世奈がだんだんと元気に前向きになっていく様子と、第三夫人になった美咲のコミカルな語り口調が面白く、二人の視点で描かれることで、二倍楽しむことができまさた。
駅のホームで列車に飛び込み自殺をした高校生、世奈と、それを目撃したOLの美咲。そんな二人が次に気がついたのは、全く知らない世界でした。
列車に飛び込んだ世奈だけならまだしも、どうして美咲まで? しかしその疑問はすぐには明らかにされることなく、なんと彼女は国王の第三婦人となってしまうのです。
もちろん戸惑いもしますが、贅沢な暮らしができると言うことで、なんだかまんざらでもない様子。
一方世奈も世奈で、この世界で大切な友人と、そして愛する人を見つけていきます。
世奈と美咲。二人の視点が交互に書かれていて、この時こっちはこんな風に思っていたのかと分かり、また二人の距離がだんだんと縮まっていくのが、丁重に伝わってきます。
このままこの世界で平和に過ごしていけたらよかったのですが……
突然やって来た見知らぬ世界で、二人はいったい何を得ることができるのでしょう?
地下鉄のホームから飛び降り自殺をする女子高生を目撃した主人公は、見て見ぬふりをしてしまう。そこに現れたのは、イケメン天使でした。
二人揃って仲良くタイムスリップした先は異国で、しかも国王の第三夫人!?
主人公にとって、最も居心地がいいのは異国なのか、それとも現代なのか。
異国で国王の第三夫人となり、婚礼の儀で国王と対面しますが、な、なんと国王はある人物に瓜二つで……。
とてもテンポがよく、サクサクと読めます。
タイムスリップに動揺しながらも、異国の生活を満喫していた主人公ですが、国王と対面し状況は一変。
今後の展開がとても楽しみです。
(婚礼の儀 17 拝読後のレビュー)