第14話実技練習1

 5時限 魔甲基礎、魔甲実技。

 元樹帝軍所属シルバラード=イルガ講師。

 魔術闘技場コロシアム

 


 周りには攻撃が外に漏れださないような完全防御システムが備わっている。

 主に生徒同士で対決をしたり、魔術の鍛錬したりする。

 大会、試験時にも会場として使用される。


 この学校にはこのような建物が4つほど設置されている。

 かなりの広さで、観客席も完備されてる。

 俺とフレスは人集りへと足を運ぶ。

 すでにお馴染みのAクラスの生徒達は集まり、がやがやとざわめき立っていた。

 その時、イルガが上空から現れ、皆の前に降り立つ。

 奇抜な登場の仕方だ。

 あの先生……何メートルの高さから跳んだんだ。

 魔力を施したとはいえ、骨折どころじゃ済まないぞ。

 いや、魔力探知で調べたが、魔力を使った痕跡がどこにもない。

 じゃあ……そのまんまの脚ってことか……。


「頭より、身体で理解した方が早い。さあ、これから魔術対決マジックデュエルを始める」


「おいおい、いきなりか」


 生徒から不満の声が漏れる。

 魔術対決マジックデュエル

 その名の通り、互いに魔甲を身につけた同士による魔術勝負。

 己の魔力を用い、魔甲にその魔力を流し、闘う。

 殺し合いとも呼ばれる。だが、ここは学校で、教育上の観点から厳禁だ。


「魔甲(マジックアーマー)についてだが……」


 魔甲=防具最上位版。

  莫大な魔力を持つ魔術師のために製作され、耐えうる防具。

 異世界神を倒す兵器用防具としても扱われる。

 フォルムは世界神樹から採取した特殊素材アルカディエの細胞を使用し、異世界神のあらゆる攻撃に耐えられる素材となっている。

 この魔甲を応用して魔力石を原動力として、MI自動操縦機能(マジックアルノロイド)搭載したロボットが開発されている。

 それが白騎士だ。

 魔甲を装備した術者は普段の戦闘の動きをすれば良く、防具を纏ってるのと同じ。

 魔術を発動する場合、体内にある無水火風雷地闇光属性のいずれかの魔力を魔甲に流し込み、魔術を発動することができる。

 

「対人戦と言いたいところだが、お前らがどれほどできるのかまだ分からない。だから戦闘用のロボットを用意した」


 すると右側から幾人かの生徒が巨大なMI搭載魔甲が乗った台車を押しながらこちらに向かって来た。

 MI魔甲は6体いる。


白騎士シュナイゼル


白騎士シュナイゼル

ランクA

 白い巨人、白い塔、正義の番人、怪物など多数の源氏名がある。

 MI自動操縦機能(マジックアルノロイド)。

 旧型ログレル製。

 普及当時は高性能さと見た目の良さで人気を博し、魔術操縦師の間では知らない者はいないと呼ばれる魔甲。

 槍技だけで言えばあらゆる攻撃と防御を備えているので訓練用としても最適。

 青と白を基調とした鋼鉄の全身鎧、貴賓に満ち溢れ、暴力性が認識できるフォルム。

 頭部は鎧に覆われた逆三角形、ギザギザの隙間は真っ暗闇だが双眸部分。

 双眸を開けたら恐ろしい目をし、かつ胴体は何万何千発の銃弾を受けても微動だにしない頑丈な鋼鉄。

 背後には深青のマントを羽織り、人間と変わらない二足歩行。

 体長は5メートルで、巨大な体躯とは考えられないようなスムーズな動きと、高速で繰り出される電光石火のごとき攻撃をする。

 高速柔軟な移動をし、鋭い槍で敵を打ち砕く。

 性能

 戦闘レベル100~300

 ノーマルモード時

 攻撃力+200

防御力+200

 敏捷力+200

魔術構築力+200

 魔術放出力+200

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る