第15話実技練習2
白騎士の最も注意すべき技は【
レベル1~MAX
ランクA
威力 攻撃力+500~800。
効能 敵の意表をつき空中で前転後転をし、真下にいる敵に槍を向け、急降下し、回転しながら突き刺す攻撃は圧巻だ。
更に、防御は鉄壁の青の盾を持ち、柔軟な動作で躱わした、必殺の攻撃と堅い防御を交互に巧みに行うバランスが取れた機体だ。
弱点は攻撃方法が槍のみの打撃系という点。
接近戦に持ち込まなければ、案外簡単に倒せると思うが、それでも新入生にとって辛い勝負になるだろう。
「おいおい無理に決まってるだろ」
「待ってくださいよ! こんなのと戦ったら死ぬじゃないですか」
「ははは……心配ない……easy,nomal,hardのレベルがあるから。自信がない奴はeasyをおすすめする」
「easyでもあの戦場の巨人の白騎士だ、強いに違いないだろ」
「確かに、確かに」
「言っとくが受けなかったら退学だからな……」
静まり返る生徒達。
「では開始! 各寮ごとに所定位置に別れろ……白騎士を運んで来た奴らは各寮班の所まで運べ」
すると、イルガは何メートルの高さもある観客席へと軽々跳んだ。
そして、バラバラに別れる生徒達。
フレスは暗く、欠伸をし緊張感のないガロロ。
すると、台車に乗せられた白騎士が運ばれてくる。
そして、ガロロは自信満々に前に出る。
「先に俺が行っとくか!」
ガロロは魔力量は平均くらい、ステータスはそこそこ、自信だけはあるようだが。
視線に気づいたガロロはニヤッと笑い、俺に指を指した。
「オレはおめぇには負けねえ」
いや、勝負する気はない。
「逃げる気か?」
いや、だから……。
「ったく、意気地がねぇなおめぇは」
ガロロはあらかじめ魔甲を纏っている。
全身に分厚い紅の闘牛の装甲。
【
ランクB
旧型ララナ製。
発売から一年程で魔甲に重大な欠陥が見つかり、販売停止され、現在所有している者は極めて少ない。
当初の生産数、発売数も極めて少ないため希少と見なされ、魔甲収集家の間では高値で取引されている。
当初の生産数、発売数も極めて少ないため希少と見なされ、魔甲収集家の間では高値で取引されている。
攻撃方法はあらゆる攻撃と衝撃に対応し、装備武器は大剣。
性能
攻撃力+200
防御力+100
風耐性+100
敏捷力+100
魔術構築力+200
魔術放出力+500
魔力消費-200
アイテムボックスから出現させた右手の大剣の先が地面に重くめり込んでいる。
その大剣が敵に一筋放たれれば、大ダメージを確実である。
「まず始めに難易度を言うんだよっ!」
「easyをお願いするぜ!!」
あれだけ、息巻いてた割には随分弱腰だな。
自己紹介でランキング一位を目指すとか一流の魔術師になるとか言っていたが、これではちょっと道のりは遠そうだ。
白騎士から奇怪な音がし始め、頭部を保護するヘルムの上部分から赤い光が煌めき、青と白のプレートアーマーに覆われた全身が動き出す。
そして、台車から勢い良くジャンプし、腰を落とし地面に降り立つ。
「easyモード……リョウカイシマシタ……対象物Aクラス250ボルクス=ガロロ……」
白騎士
レベル100 HP 1000/1000 MP100/ 100 攻撃力200
ボルクス=ガロロ
戦闘レベル90 HP100/100 MP100/100
額から汗が滲み出るガロロに緊張が走る。
ガロロは先制攻撃の大剣から青い光芒が放つ。
さてこの男はどの程度やれるか。
まだ白騎士の力量が分からないから【身体強化】と【武器硬化】スキルまたは【武器魔力付与】を使って、戦うの基本だろう。
ガロロは真横一直線に右左から連続斬りをし、まさに狂気乱舞。
ガロロの相当の筋力があったからこそだ。
攻撃回数を増やせば、圧倒的な攻撃力を誇る魔甲と相まって、敵にとっては脅威に違いない。
魔力を体内で構築し、キャッチしたと同時に武器に魔力を送り込む。
魔力構築力200↑
魔力放出力100↑
魔力を構築する、武器に注入する時間は新入生にしては早い。
押され気味になり不利と判断したのか後退する白騎士。
だが止まない斬撃。重量感のある地響きを鳴らせるガロロ。
まさに興奮した闘牛のようだ。
「ッン! ッン! ッン!」
正面から闘牛の走りで近寄り、大剣で白騎士の胴体へ右左から振り回し、連続攻撃。
「ブンッ! ブンッ! ブンッ! ブンッ!」
だが、白騎士は後退し、軽く避ける。
風斬り音が鳴るだけ。
反撃開始の白騎士は急接近し、槍の連続突き刺しからの回転して下から上へ突き上げる連続攻撃。
「ちっ!! ガンッ! ガンッ! ズシッ! グワーン! っっ!」
白騎士の突き上げは、ガロロをいたぶる。
回転しながら威力をどんどん増し、突き上げ続ける。
青い円形の光芒が槍から連続で発生。
ガロロは大剣で攻撃を受け止め、なんとか凌ぐ。
しかし、手数が多すぎて休む暇や退避をさせてくれない。
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