第40話古帝3

連続発射された炎がマモノスを襲う。

 この大規模な火炎ならばマモノスを倒せるはずと見越した

 だが、糸も簡単に一瞬で打ち消した。

 炎はマモノスの鼻先から、あらぬ方向に飛ばされ、木々に移り、緑の木々を燃やし尽くしていた。


闘牛拳ローザ(レベル5)!!!!」

 

 反撃の拳で対するガロロ。

 だが、次の瞬間、マモノスの鼻先がガロロを一瞬で吹っ飛ばした。

 途轍もない衝撃、破壊の音が鳴り響く。

 ガロロは空高く打ち上げられ、地面へ落下し、容赦ない大爆発音が鳴った。

 彼女達は絶句した。


        *

 やっと到着した俺はマモノスがいたことに驚く。


「ゼルフォード君!」


「後は俺に任せろ……ガロロは頼んだ」


「分かったわ」


「うん」


 クロテアとフレスは高速でガロロの元へ進む。

 だが、マモノスは離れていく獲物を見逃すはずがない。

 巨大な四肢を跳躍するかのように突進してくる。

 地面が上下に揺れ、咆哮が轟く。


「ピャァァァァァァァアアンン!!!!!」


 俺は間一髪で剣を突き出し、跳ね返す。

 そして、銀色の翼を大きく羽ばたかせ、仮面を覆い、跳躍し、強烈な一撃を振り下ろす。

 マモノスは巨大な体躯で暴れ、鼻で対抗する。

 衝突し、爆風が伴い、力と力がぶつかり合う。

 俺の剣は前へ前へとマモノスを押し上げていく。

 苦しいのか頻りに咆哮し、鼻先を見境なく出鱈目に振っている。

 勝機は今ここだ。


 命中率50/900↓


「ピァアァァァアンンン!!!! ピァアアアアアアンンン!!!!」


絶対零度アイスノン(レベルMAX)!!」


 瞬間、氷が発生し、瞬く間にマモノスを凍らせ、鼻先を凍結。

 一気に勝利を俺に流れる所か、逆鱗に触れ、流れはマモノスへ行ってしまう。

 四肢を使い、暴れるように地面叩き、地面に振動となり影響を及ぼす。

 頭頂部から白い蒸気を発し、全身を赤く染め上げる。


憤怒ふんぬ】レベルMAX

 ランク B

 威力 攻撃力+200~800 一撃必殺+1~10000 氷属魔耐性+200

 効能 攻撃力が数段階上がる、殺傷力が跳ね上がる。 

 当たりが良ければ、生命を一瞬で抹殺することができる。


 まずい。

 もう、俺の体力は限界に来ていて、今尚下がり続けている。 


  HP50/400↓MP50/300↓


 そして、マモノスは鼻先の張り付く氷を一瞬で溶かし、蒸発させた。

 参った……。

 もう、俺は魔術は使えないだろう。

 何とか体力を温存しながら、剣で凌ぐしかない。

 そして、マモノスは連続で鼻先を上下左右から振り回して攻撃。

 一撃一撃がハイスピード。

 俺は弾き弾き、やられたら隙を突いて振り下ろしたり、突き出し、右薙ぎ、左薙ぎ、多彩な技を繰り出していく。

 攻撃の応酬が続き、硬直状態が続く。

 だが、憤怒の咆哮で、恐怖に苛まれ、仮面に亀裂が生じ、一気に戦う気力を無くしてしまう。


「うぅぅぅぅ」


 駄目だ……無理だ……これがダンジョンというものなのか。

 HP、MPが20を一気に下回る。

 意識が朦朧としてきた。

 また、次が来る。

 黒銀の翼を羽ばたかせ急上昇をする。

 

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