第39話古帝2
【ゲッター】レベル7
ランク A
威力 攻撃力+300
効能 ある対象物を定めたら、その対象物だけを集中して狩ることができる。
他部外者の介入攻撃はできない。
クロテア、ガロロ、フレスはその餌食となっていた。
マモノスが分厚い鼻先で三人に襲いかかる。
「「ピィィィァァァァァン!!!!」」
地面は巨大な破裂をし、凄まじき砂塵が舞い散る。
轟々と鳴り響く柱状の砂塵の渦。
まるでマモノスの鼻先には地雷が詰まっているかのような攻撃だった。
寸前で躱わす三人。
一歩間違えれば死んでいたと脳裏に浮かび、恐怖で手足や顔が震えてくる。
「うぁ……危ねぇ……はぁはぁ……」
「
クロテア、フレスも一旦後退し、魔力のシールドを展開し、防御する。
「マモノスなんて……学生である私達に倒せる訳ないわ……」
「マモノスは元Aランクの異世界神だったよね……」
マモノスの攻撃は止まらない、
鼻先をくねらせながら二人のシールドを押し潰す。
そして、再度、鼻先を左右に揺らし、勢い良いをつけて、シールドへ攻撃。
「ギギギギギギギギギ!!!!」
青のシールドの頭頂部に亀裂が入り、クロテアとフレスに緊張が走る。
「まずいわ」
「そんな……」
「俺がなんとかするぜ。早く逃げろ!!」
「シールド展開中は動くことはできない!!」
「フレスだけでも逃げろ!」
「でも……」
「はやく」
「はい……」
すぐさま、フレスはシールドから抜け出す。
そして、シールドの頭頂部の亀裂はさらに大きくなり、巨大な穴となり、咆哮が轟き、一気にシールドは崩れる。
瞬間、突き破ったマモノスの鼻先と加速してきたガロロの大剣は、直接交わった。
「ピィィィアアアアアアアアアーーーーーー!!!」
「っーーーーー!!!!」
大剣が長く分厚い鼻を支えるような形になる。
マモノスの鼻先は何十トン、ガロロは次第に重みで追いやられる。
ガロロは握力が無くなっていき、苦悶の表情で大量の汗と魔力を消費していく。
気合いで何とか耐えるが重みが着実に身体を襲い、紅の防具も亀裂が生じ、随所に砕け散っている。
「おおおおおおお!!!! 逃げろぁぁぁ!!!!」
剣の軋む音が鳴り、地面を振動となって伝わる。
即座に退避するクロテア。
それと僅かな後にガロロも退避する。
マモノスの鼻先が地面に叩きつけられ、砂の柱が勢い良く空へと舞い上がり、強烈な爆砂風と爆音が発生しただけで済んだ。
「はぁはぁはぁはぁ」
「なんだあの強さ」
またも、マモノスが鼻先を振り回し襲ってくる。
「キリがねぇな!!!!」
「投げやりになっては駄目よ!!」
「うるせぇ!! 向かって行くしかない」
ガロロは大剣を火炎を灯らせ、放つ。
「
闘牛の火炎がマモノスの鼻先に襲い、衝突する。
巨大な爆発を伴い、黒煙がそこで発生する。
だが、黒煙を打ち破ってくるのはマモノスの鼻先。
さらにガロロは連続で打ち込む。
「
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