第11話設定完了
「ダンジョンの管理に必要なステータスか…」
正直、ゼアークに関しては、長年のレベル上げや、課金によって、すべてのステータスがマックスになっている。
前回話した、マックスにできるステータスの限界が決まっているというのは、ダンジョン内のモンスター限定の話であり、ゲームプレイヤーに関しては、特にその制限がない。
とはいっても、このゲーム内で唯一のレベル99とはいっても、すべてがマックスステータスだが、それでも、裏ステータスに関しては、すべてで最高とは言えない。
ゼアークに関しては、魔王という種族のせいなのか、物理攻撃に比べると、全体的なステータスが、魔力のほうが強くなっている。
「まぁ、賢さも魔法には必要なステータスだしな。」
これに関しては、ドラクエのように、ステータスが高いほうが、魔法の威力が上がるという風になっている。
(まぁ、ステータスの一つが賢さって決まっているんだから、魔法特化でいいか。)
実際、残りの制限が二個ということを考えると、魔力のほうがいいだろうし、それに、ダンジョン管理において、意外と魔法を使うことは実体験として知っているのだ。
まぁ、実体験といっても、ゲーム内の操作だが…
「とりあえず、魔力特化ということで、魔力と、魔法攻撃力のほうは上げておいた。」
このゲームは、さっき言った賢さ以外にも、魔法攻撃を上げる方法がある。
それが、さっき言った魔法攻撃力だ。
これと、さっきの賢さの違いは、種類と威力だ。
賢さに関しては、覚えられる魔法の数が多くなり、そして、最後に取った魔法攻撃力というのは、普通に魔法攻撃力を上げることができる。
これに関しては、普通の人間では、習得する方法も違うらしい…
らしいといったのは、これに関しては、ゲームではわかることではないからだ。
ゲームでは、普通にプレイヤーは、レベル上げやポイントの振り分けによって、ランクを上げていく。
しかし、この世界では、すべての人が、ポイントの管理なんかできるわけがなく、この世界の者に関しては、魔力と魔法攻撃力の強化に関しては、魔法を使い続けること。
そして、賢さに関しては、勉強をしなくてはいけない。
それでもある程度の才能というのはある。
だからこそ、魔法の才能があるといわれたものに関しては、国のほうから少しだけ金が出て、学校に入れさせることが多い。
それでも、戦士を重視しているような国に関しては、魔法の才能があるものに金を出さないこともあるのだが…
「よし、これで大体決まった。
ほかのステータスに関しては、平均的に上げていこう。」
そして、ゼアークは、有り余る魔力を使って、規制が入るまで他のステータスを上げ続けた。
それによって、さっき上げたステータス以外は、すべてSランクの中盤くらいになった。
「まぁ、これだけあれば、なかなか倒されないだろう。」
そして、姿に関しては、そこまでこだわっていないので、基本の姿が人の姿に近い、吸血鬼を選択して、設定を完了させたのだった。
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