そして 僕らは
週末の予定は 決まっていないよ
ビールなんて どこでどう飲んだって同じ味だし
歌なんて マイクを使おうが川原で口ずさもうが同じ歌だよ
文庫本は 背表紙見るだけで一日に何十冊も読めるし
燃えないごみの日は 忘れなかった
君に出した手紙は 今頃 どこで漂っていることやら
くたくたになったタオルケットは ネコにあげたから
僕らは あの日のハチミツの湖に入りましょう
そして ふたつの身体が邪魔に思えるまで抱き合いましょう
今後の行く先は 決まっていないよ
海なんて どこに行ったって同じ色だし
煙草なんて マッチで吸おうがジッポで吸おうが同じ味だよ
音楽は 買わなくたって一日中ラジオから流れてくるし
携帯電話の充電は 忘れなかった
君に残した微笑だって どこかの空にぽつんと浮かんでいるはずさ
食べ残したフライドチキンは ネコにあげたから
僕らは 流れるワインの川に身を浮かべましょう
そして ふたつの心臓の音がひとつになるまで抱き合いましょう
くたくたになったタオルケットは ネコにあげたから
僕らは あの日のハチミツの湖に入りましょう
そして ふたつの身体が邪魔に思えるまで抱き合いましょう
そして 僕らは流れるワインの川に身を浮かべましょう
そして ふたつの心臓の音がひとつになるまで抱き合いましょう
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