人物紹介:1章

1)アヴェラ=ゲ=エイフス

 種族:人間

 加護:災厄の神

 筋力:B 耐久:B 敏捷:C 魔力:B 幸運:C 加護:EX

 前世では厄年に事故によって丑寅方角に飛ばされ厄神を祀る石碑に激突し死亡。それによって厄神との縁が生じ、異世界に転生させられた。天涯孤独のまま誰からも省みられなかった人生の最後に、他の誰でも無く自分を選んでくれた厄神に深く深く感謝をしている。

 同時に前世では得られなかったものを得て、成せなかった事を成し、残せなかった何かを世界に残して生きるつもりで人生を楽しんでいる状態。フィールドの探索を目指すが、それは厄神の指示が理由ではなく、何より自分を選んでくれた厄神に応えたいという思いがあるため。

 戦闘能力は基本的に高いのだが、前世の記憶が影響してか無意識に自分の限界を自分で決めている節がある。そのため戦闘を重ねれば、少しずつタガが外れレベルアップ的に強くなっていく……かもしれない。

 お供のヤトノが力を振るった際は、その力の余波によって頭痛発熱倦怠めまい吐き気ふらつき立ちくらみ悪心寒気動悸胃痛耳鳴りこむら返り気分不良痙攣などが生じ動けなくなる。


2)ヤトノ

 種族:神(高位分霊)

 加護:-

 筋力:- 耐久:- 敏捷:- 魔力:- 幸運:- 加護:-

 災厄の神たる厄神(名すら語られぬ)の分霊。

 アヴェラを御兄様と慕う御兄様第一主義。厄神がアヴェラの監視と生活を鑑賞すべく目として送り込まれた分霊。しかし、地上に降りるにあたって幾つかの制約(結構ファジー)が課せられており、尚且つ力を振るえば厄が発生しアヴェラに影響が降りかかるため自由には使えない。

 普段は白蛇の姿でアヴェラの身体に巻きつくが、可愛らしいあどけなさの残る少女の姿になる事もできる。でもやっぱりアヴェラに抱きついてしまう。


3)ニーソ

 種族:人間

 加護:知識の神

 筋力:D 耐久:E 敏捷:C 魔力:C 幸運:B 加護:C

 幼馴染みの女の子。本来は下級階層出身だが、幼少期にアヴェラと出会った事で読み書き計算はもとより様々な知識や思考を教え込まれ、この世界ではかなりのハイスペック能力に成長したが……結構ミスも多い。コンラッド商会では会頭や周囲から注目もされている。

 商会で成功するまでアヴェラに会わないでおこうと思っていたが、はからずもあっさり再会し助けて貰った。


4)トレスト

 種族:人間

 加護:太陽神

 筋力:B 耐久:A 敏捷:B 魔力:B 幸運:C 加護:C

 アヴェラの父、若い頃はカカリアと共に冒険者をしていた実力者。今は家業を継ぎ都市警備隊の一つで隊長を務めている。家族自慢が趣味で部下たちには辟易とされているようだ。

 かつて神殿過激派がアヴェラを抹殺しようとした時は神殿に殴り込み、並み居る神殿騎士を打ち倒したとされる逸話の人物。ただし、その話の大半は妻であるカカリアのもので本人は終始制止役に徹していたりする。

 仕事ぶりは真面目で商人たちの間からは一目置かれ、警備隊の部下から慕われ、市民からの信望も厚い。ただしそれは全て厄神の加護を背負うアヴェラのためで、自らが品行方正にする事で少しでも世間の風当たりを弱めてやろうという親心。


5)カカリア

 種族:人間

 加護:月神

 筋力:A 耐久:B 敏捷:A 魔力:B 幸運:B 加護:B

 アヴェラの母。若い頃はトレストと共に冒険者として活動した実力者。今は引退し主婦業に励むものの、その実力は今だ健在。貧しい家計をやりくりしながら、給料日前には隊員たちを呼んで夕食を食べさせている。

 かつてトレストと共に神殿に殴り込んだ際は悪鬼羅刹の如く暴れ回り、当時の司祭に『竜の尾を踏んでしまった』と言わしめた。鼻を軒並み折られた神殿騎士たちからは今なお恐怖されている。ただし全てトレストがやった事になっているため、世間的には優しい奥さん。

 もちろん怒らせると恐ろしいのは変わらずで、アヴェラはもとよりヤトノも逆らわず。いわんやトレストをや。

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