とんぼ

増田朋美

とんぼ

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今日も相変わらず四畳半には水穂さんが横になって寝ている。しかし、いつまでも寝たままでいるので、ブッチャーたち利用者は困ってしまっていた。

「いつまでも寝ていないで、たまには、外へ出たらどうですか。」

ブッチャーは、寝てばかりいる水穂に、そんなことをいって、一生懸命そとへだそうとしているのであるが、このごろの水穂さんは、体が重たいと言って、一向に布団から立ち上がろうとしてくれないのだった。

「水穂さん、今日あたり少し涼しいですから、ちょっと布団からおきて、外へ出たらどうですか?」

ブッチャーの声がして、水穂はうっすらと目を開ける。

「ほらあ、ずっと寝ているとね、体が鈍って、本当に体力がなくなって、だめになってしまいますよ。そうじゃなくて、もうちょっと体を動かそうと思わないと。布団でゴロゴロしていないで、縁側に出て座っているとか、そういうことをしてくださいよ。」

「あ、あ、ああ、すみません。」

ブッチャーにそういわれて、水穂はヨイショと布団の上に起きた。それでも、布団の上に起き上がるのも一苦労であり、座っただけで、もう疲れたという顔をしている。

「せめて、寝ているときとは違うんですから、起きているときはちゃんと着替えをしたほうがいいですよ。そのほうが一日の中でもメリハリがつくというものです。ちょっと着替えて、ちゃんとメリハリをつけてください。」

ブッチャーはそういって、箪笥の引き出しを開けた。中を見てみると、十文字や井桁の柄が付いた、銘仙の着物ばかりである。

「まあ、今の時代だから、銘仙でも構わないけど、本当は良くないんですよ。確かに、俺の店でも銘仙という物は、よく売れますがね。ルーツは良くないんですよね。まあいいかあ。ほら、すぐに着替えてください。」

ブッチャーは、銘仙の着物を一つ取り出した。

「ほら、着替えてくださいよ。無理だったら、寝間着の上に重ねて着てください。」

そういわれて水穂は、すみませんと言ってそれを受け取った。でも、立ち上がるのは、何だかふらついて、出来そうになかった。

「もう、じゃあ、座っているだけでいいですから。暫く寝ないで座っていてくださいよ。寝間着のままではいけませんから、せめて、羽織だけでも着る様にしてください。」

ブッチャーは、いくつかの引き出しを開けてみるが、羽織は何処にも見つからなかった。すべて几帳面な水穂らしく、着物はすべてたとう紙に入れてしまってあるのだ。

「水穂さん、羽織、何処に入れてあるんですか。すぐ出せるようにしないから、いつまでも寝間着のままなんじゃありませんか。」

「上から二段目の引き出しにしまってあります。」

水穂がそう答えると、

「わかりました。」

ブッチャーはその通り、二段目の引き出しを開けた。中に入っているのは、銘仙の羽織ばかりで、おもわずブッチャーはため息をついてしまう。

「これ、銘仙の羽織ばっかりじゃないですか。全くどうしてこんなに銘仙ばかり持っていたんですか?」

答えをだそうと思った水穂だが、その前に咳き込んでしまったのだった。

「まあ、今の時代だから、あんまりうるさく言われることはないですけど、銘仙の着物で、改まった所にいった場合、道路で物乞いでもしてるのかって、笑われちゃうかもしれませんよ。」

ブッチャーは、自身のネットショップで、一番売れているのは銘仙という事情はどこかへやってしまって、水穂にそういってしまった。本当は、銘仙というものは、水穂には着用してもらいたくなかった。

丁度その時、こんにちはと言って、由紀子がやってきた。

「どうしたの?」

ブッチャーが困った顔をしているのを見て、由紀子は尋ねてみる。

「いやねえ、こんなに一杯銘仙の着物ばっかり持ってて、」

ブッチャーは理由を話した。

「かえって、こればっかり着ていたら、人種差別をしてほしいのかと言いたげにみえてしまうって、話していたんです。」

「そうね。あたしも、出来れば銘仙というものは着てほしくないわ。水穂さんが銘仙の着物で、馬鹿にされているのは見たくないもの。それは、あたしだって嫌よ。」

由紀子もブッチャーの話に賛同した。

「あたしも、ブッチャーさんと同じ。わざわざ差別を誘発するようなのは、着てほしくない。」

「ほら、水穂さん、こういうこと言ってくれる人がいるんですから、もう銘仙の着物を買ってくるのはやめた方がいいんじゃありませんか。もう、この箪笥にあるのは、みんな銘仙ばかりで、ほかに何もないじゃないですか。」

そういってブッチャーは、箪笥の中から、青や黒や緑などの羽織を取り出したが、どれも明らかに銘仙とわかるものであった。よっぽど劣等感がつよかったのだろうか。それとも、それでいないと安心しなかったのだろうか、何というか。

「水穂さん、もう同和問題は、あまり公でも言及されることは少なくなっていますから、わざわざ馬鹿にされるような着物なんて着るの、やめたらどうです?もう銘仙何かやめて、実用性をとりたいんだったら、牛首とか、上田紬とか、そっちにした方が、いいんじゃありませんか?もし、よかったら、俺が取り寄せますよ。どうですか?」

ブッチャーは水穂にそういうのだが、水穂は軽く首を振るだけであった。

「あたしもそっちの方がよほどいいと思うわ。ブッチャーさんが取り寄せてくれるんだったら、誘いに乗っちゃったほうがいいと思う。」

由紀子もブッチャーに続けて言うのだが、水穂はさらに強く首を振る。

「もう、だったらいいますけど、牛首は見た目はごわごわしていて、着にくそうにみえますが、着てみると軽くて動きやすいって評判です。釘を抜けるほど丈夫な布ですから、ちょっと踏んづけても着崩れすることはありません。柄だって、いろいろおしゃれな色がつけられますから、結構若い人からも人気のある着物ですよ。どうですか、俺、サンプル持ってきましょうか?」

へえ、ブッチャーさん、いつの間にか着物について、詳しくなったの!といえるほど朗々とした説明だった。由紀子はブッチャーが誰に教わったのか、聞いてみたいくらいだったが、ブッチャーはさらに説明を続ける。

「もう一つおすすめな上田紬ですが、これも同じく丈夫な布として有名です。布の性質上、格子柄が圧倒的に多いですが、今は着る人の要請もありまして、花柄何かも研究されています。あまり人気のない、マイナーな紬ですが、裏を三回取り替えても破れないとして評判です。」

「格子柄だったら、比較的着やすい着物じゃないの。洋服にあるタータンチェックとおなじようなものなんでしょう?それならヨークのズボンと同じだと思って、気軽に着れそうね。あ、そういえば、バーバリーにも似たような柄があったわね。それなら、似たようなものがあると言って、気軽に着てみればいいじゃない。」

由紀子はブッチャーの話に、それはいいと思ってにこやかに話したが、

「よしてください!牛首も上田も、着れる資格なんてありません!」

と、水穂は強く言って、また咳き込んでしまった。由紀子が急いでその背中をさすった。

「ほら、ブッチャーさんが折角言ってくれたのに、資格がないなんていわないでよ。折角、着てみたらと言ってくれてるんだから、その通りにしてみればいいでしょう?銘仙なんて、人に馬鹿にされるような着物着ないで、それよりも、もっといいものを沢山着てみればいいのに。」

「値段的にもたいへんという事はありません。紬の着物であれば、比較的安く入手することは可能です。うまくいけば、数百円で入手出来ますよ、水穂さん。だから、この際ですから、わざわざ人種差別を誘発するような着物は着用しないで、其れよりも、普通の人たちが日常的に着ていた物を着てみては如何ですか?」

由紀子もブッチャーも、そういうことを言ったのだが、水穂は咳き込みながら、それでも嫌だと首を横に振るのだった。ついに咳き込むのと並行して、由紀子が口に当てた手拭いが、赤く染まってしまうのである。

「あーあ、だめだこりゃあ。せめて、着物くらいすきなものをなんでもと思うんだが、水穂さんには、それは通用しないんだなあ。」

ブッチャーは、あーあ、と、ため息をついた。

「もう、しょうがないなあ。水穂さん、今日は、横になってやすんでください。また、元気になったら、少しばかり座って、ちょっとそとの空気を吸うようにしましょうね。でないと、本当に体が鈍りますよ。」

由紀子は、ブッチャーがそういっている間、水穂の体を掴んで、そっと布団に寝かせてやった。

「今回は、俺が悪かったですかねえ。俺が銘仙の着物何か出しちゃって、水穂さんに、上田の着物のほうがいいなんてかっこつけたせりふを言ったから悪いんだ。わかりましたよ。次は銘仙の着物で構わないですから、ちょっとでも体を動かすようにしてください。」

由紀子が水穂さんに布団をかけている間、ブッチャーは腕組をして、そういうのだった。

「いいえ、悪いのは僕ですから、本当に気にしないでください。僕は、銘仙しか着用できるものがないんです。そういう身分なんです。そういう人は、二度とそれを飛び越えることは出来ないんですよ。」

静かに咳き込みながら、そういう水穂は、どこかそれによって安心しているというか、そんな気がするのだった。

「今の時代なら、そういう事は、気にしないで生きていてもいいんじゃないですか。身分にこだわっているのは、水穂さんだけのような気がするけど、、、。」

ブッチャーは、またため息をついた。由紀子は、ほら、鎮血の薬と言って、吸い飲みを水穂の口元へ持っていく。水穂は、静かに中身を飲み込んだ。

「そうねえ。」

鎮血の薬の成分のせいで、うとうと眠りだした水穂を眺めながら、由紀子もブッチャーの話に賛同した。

「でも、また別の方面に行けば水穂さんも変わってくれるんじゃないかしら?」

由紀子は、あることを思いついた。

「身分がどうのこうのというけど、身分を超えた恋愛を描いた文献や、映画も沢山あるじゃない!そうよ、それで行けば、若しかしたら、本当に銘仙ばかり着るのをやめてくれるかもしれない!」

「由紀子さんどうしたんですか?」

ブッチャーが心配そうな顔をしているが、由紀子はそれを無視して、計画を考え始めた。

「いいわ、あたしがやってみる!あたしが、やめさせてみせる!」

「ちょっと由紀子さん、あんまり無茶はしないでくださいよ。もしかしたら、水穂さんの病状に良くないかもしれないですから。水穂さん、ちっとも良くなる気配がないんだし。ますます弱っていく様ですしね。」

ブッチャーのそんな発言を無視して、由紀子は、自分の計画の渦にはまっていく。そのうち其ればかり考えていて、ブッチャーの話も聞こえなくなっていた。


その翌日。カールさんの経営する増田呉服店に、由紀子がやってきた。その顔を見て、カールさんは、何か重大なことがあるのかなあと思う。

「こんにちは、いらっしゃいませ。」

とりあえずカールさんはそういうと、由紀子は、ハッと何かを言われたように、顔を上げた。

「あ、あ、ごめんなさい。」

「何かご入用ですかな、着物ですか、帯ですか?」

カールさんは、とりあえず由紀子にそういった。

「あ、あの、ここに高級な生地の、男性物の羽織ってありますか。と言ってもそんなに高いモノは買えないですけど。出来れば、普通の人たち以上の身分の人が着ていた羽織がいいです。」

由紀子は口ごもりながらそんなことを言った。

「はあ、高級生地と言っても、何を基準に高級なのか、仰ってくれなければ何も言えませんね。例えば、使っていた人が、権力があったり財力があるという意味で高級なのか、それとも、素朴な着物でも、手織りで織っているから高級ということもありますし、高級な着物と言っても、着る人によって、意味が違うんですよ。」

カールさんは、そう説明した。

「日本語は一つの単語に多くの意味がありすぎますからな。高級といっても、意味が色々ありすぎて困ります。最もそれが、日本文化のいいところなんでしょうけどね。」

「はい。言ってみれば前者の方でしょうか。出来るだけ、身分が高い人の羽織を買ってやりたいんです。」

と由紀子はこたえた。

「ああ、そうですか。最も、昔から、羽織は権力の象徴のようなもので、番頭以上の身分しか着用できなかったという歴史もあります。持っているだけでも、かなり力のある人という意味があるんです。男性の羽織というと、そうですね、これなど如何ですか?」

カールさんは、篭の中から一枚の黒い羽織を取り出した。

「あの、ブランドは?」

「はい、牛首です。石川県の白山市で作られている、頑丈で破れにくいとして評判の紬ですよ。まあ、欠点としては、頑丈を優先しすぎたために、ちょっと通気性が悪いところですかね。」

由紀子が聞くとカールさんは、わかりやすく説明してくれた。

「どんな人が着用していたんでしょうか?」

「はい、江戸時代までは、お百姓さんの着物として有名な着物でした。紬というものはみんなそうです。上田紬とか、塩沢紬とか色々ありますが、みんな武士など支配階級ではなくて、お百姓さんたちが、野良着として着用したものです。作業がしやすいように、軽くて頑丈で動きやすく作ってありますが、素材がごわごわしていて、おしゃれな着物としては、向かないのではないでしょうか。」

カールさんはブッチャーよりも詳しかった。日本人出ないカールさんだからこそ出来る技だ。

「そうですか。では紬という名前が付く着物は、みんなお百姓さんが着ていたんですか?」

由紀子が聞くと、

「そうですね。大概そうです。今でこそ高級品とされている黒大島とか、村山大島などの着物も、現地へ行けば、お百姓さんたちの日常着に過ぎません。黒大島が高級品となったのは、薩摩藩が江戸幕府に献上しただけの話です。」

と、カールさんは、そう説明してくれた。そうなると、紬は由紀子の感覚では、高級品には当たらなかった。

「わかりました。じゃあ、お百姓さんではなく、薩摩藩とか長州藩のような人たちが着ていた羽織を一枚ください。」

と、由紀子はお願いした。カールさんは、ちょっと待っててくださいね、と言って、篭の中から、黒い羽織を一枚出した。

「これで如何ですか?羽二重ですから、割と上流階級の人が着ていたものですよ。それにトンボはまっすぐ飛ぶという意味で、強い意思何かを表す吉祥文様でも有るんですよ。」

確かにそれは、黒い羽織で、小さなトンボ柄が刺繍されているものであった。でも、それは大柄な男性向きの羽織で、水穂さんが着用したら、衣紋を抜いて着るどころか、花魁のお姉さんと似たような着方をするようになってしまうのではないかと思った。それに、裄丈もかなり長くて、小柄な水穂さんには、腕が全部入ってしまいそうなほどだった。

「どうでしょうか。これでもまだ、格が低いですかね。残念ながら、これより格の高い羽織は、売れてしまいましてね。残念ながら今のところございません。うちは、買取で賄っている商売ですからね、どんなのが入荷してくるかなんて、予測が出来ないんですよ。」

カールさんは、申し訳なさそうに言った。確かに、新品の呉服屋さんではなく、リサイクル着物屋だからそうなってしまうのである。

「はい、これは素晴らしいのですが、ちょっとサイズが大きすぎる、、、。」

と、由紀子はこたえた。

「そうですか。では、提携している和裁屋さんへ電話をしてみましょうか。確かにこの羽織は大きなサイズですからね、小柄な男性であればちょっとサイズが大きすぎますよね。少し、サイズを小さくして、仕立て直して貰いましょうかね。」

と、カールさんは、和裁屋さんの、番号を電話帳で調べたようとしたが、

「あの、すみません。せめて、裄丈を縮めることくらいは、あたしでも出来ませんでしょうか。」

由紀子はそんなことを言い出した。

「え?あなたが?まあ、着物は洋服と違い、まっすぐに縫えれば何とかなるものですが、でも、袷となりますとちょっと難しいですよ。」

カールさんはそういったが、

「いいえ、洋服に比べれば簡単なんでしょう!あたしが手を加えたことにすれば、あの人はあたしのことを振り向いてくれるかもしれないんです。お願いです!やり方を教えてくれませんか!」

と、由紀子は懇願した。カールさんも、何かわけが有るんだろうと、感じ取って、

「わかりました。では、説明しますから、紙かなんかに必ずメモを取って下さい。この羽織の代金は、千円で結構です。」

と、言って、

「えーとまず。」

と、説明を始めた。由紀子は真剣に彼の話を聞いていく。説明は着物の専門用語ばかりで、由紀子には訳のわからないものだったが、カールさんがイスラエル人であったことが都合がよかった。そんなことも知らないのかという顔を、何一つせず基本的な用語から、隅から隅まで教えてくれたからだ。


その翌日。

咳き込んでいる水穂に、ブッチャーが、背中をさすったりたたいたりして世話を焼いている所であった。急に鴬張りの廊下がなりだして、由紀子がやってくる。

「由紀子さん何ですか。何の用があるのかも言わないで。」

というブッチャーは由紀子が何かあったのかとすぐにわかった。というのは由紀子は目に大きなクマをこしらえていたからである。

「二人だけにして差し上げます。」

ブッチャーは、静かにその場を去った。もしかしたら、此間のことを本当に実行してしまうのかと思いながら。もう、そうなれば、自分には何も手立て出来ることはないので。

「水穂さん之、おきているときに丁度いいと思って持ってきた。少しサイズがおおきいから、あたしが作り直してきたわ。ほら、着てみて。」

由紀子は、そういって一枚の黒い羽織を出す。ちょっと不格好な形になってはいるものの、羽二重の生地に、白い刺繍で、トンボの柄を入れた、縁起の良い柄の羽織だった。由紀子は、水穂さんがうんとも何も言わないのに、無理やりそれを羽織らせた。裄丈は丁度良くなっており、ちゃんと手首が隠れるまでの長さになっている。

「少しおおきかったから、作り直してきたのよ。急いでいたから徹夜でね。」

由紀子の両手指は、よほど急いで縫ったのだろう、絆創膏がいたるところに貼られていた。

「あ、ありがとうございます。」

水穂さんがそういうと、由紀子は水穂さんの体をぎゅっと抱きしめる。

「由紀子さんよしてください。何をするんですか。」

「だめ。わかってくれるまで、離さないから。」

由紀子は、自分の気持がわかってもらえるまでは、水穂さんから離れないという気持ちで、ぴったりとくっ付いた。

「よしてください。吐き気が。」

咳き込みだした水穂さんを抱きしめながら、由紀子はもう銘仙の着物というモノは着ないでと、心の中で一生懸命願った。口にしてしまったら、魂胆がわかってしまって、この羽織は捨てられてしまうような気がした。そうしないと言ってくれるまで離さない!と由紀子は心に誓いながら、ずっと抱きしめたままでいたのだった。

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とんぼ 増田朋美 @masubuchi4996

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