感情というもの

感情というものの

ややこしさ

言うべきところと

黙っているべきところ

呑み込む方が波は立たない


感情というものの

自分の中での落としどころ

頭でわかっていても、その難しさ

それを出すことが許される人と

それを出してはいけない人間


感情というもの

厄介なシロモノ

叫んでみたことはあるが

後悔しかなかったから

ならば黙っている方が良かろう


わたしは何故に人なのだろう

静かに佇む、あの樹のように

時々梢を風に揺らされ

日射しを浴びるだけならば

辛いことなどあるまいに

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