想いごと

泣いて喚いて恨んで済めば

いくらなりとも嘆いてみるが

それでは心は癒せまい


何杯目かの茶をすす

何度目だかの溜息ためいき

そっと吐いては時計見る


眠れぬ夜の秒針は

何故にこんなに遅いのか

何も変わりはあるまいに


持って行き場のないものを

いつまで抱えて生きるのか

どうにもなりはせぬものを


失くしたものや

得られぬものを

なんで今更、恋い慕う


真夜中ひとり、想いごと

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